感情労働 | 内藤堅志オフィシャルブログ「労働科学研究者 内藤けんしの"ちょっといい話かも!"」Powered by Ameba

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労働科学研究所 協力研究員。
第1種衛生管理者。
労働衛生・安全、技能伝承、ストレスを研究しています。成功、活躍した人を分析して「運」も研究しています!

『小林麻耶「ここ2年は麻央のため生きた そろそろ自分大切に」後輩アナが明かす』

これは、9月2日のスポニチさんの記事です。
(記事は→こちら

記事の中に後輩アナウンサーの小林みなほさんが……
「気丈に振る舞って、テレビの前では笑顔を見せ続けていた。でも長い時間自分の感情を殺していたことで、身体に不調が出て、心も壊してしまった」
と話しています。

これ、正しい見解です。



仕事において、人前で自分の感情をコントロールする。
例えば……
・ 辛い、嬉しい、怒りなどの自分の感情を周りに悟られないようにする
・ 相手の(お客さんの)感情に自分の感情をあわせる
このような働き方を「感情労働」といいます。

1970年代から言われ初め、1983年にA.R.ホックシールド氏が本にまとめました。



(The Managed Heart: COMMERCIALIZATION OF HUMANFEELING by Arline Hochschild.1983. 「管理される心 感情が商品になる時」 A.R.ホックシールド著 石川准・室伏亜希 訳. 世界思想社.2000.4)


昔、あるファーストフードのお店のメニューに「スマイル¥0」とありましたが、感情労働の概念からするととても酷いことです。

女性の労働者が生理痛のなか笑顔で接客する、とてもつらいことです。
男性でも、疲れていても笑顔で頑張る、辛いことです。


また、周りに不幸があった時に“ニコニコ”して仕事したり、“集中”して仕事したりするのは疲れるはずです。

きっと仕事を休みたいと思うはずです。

何事もないように仕事をするのはとても大変なことです。
「感情労働者」は非常に疲れます。





以下に感情労働をまとめてみました。
ご参考にして下さい。

感情労働2


感情労働1