何か感じますか?
とくに、「読売ジャイアンツ」と言うことを念頭にして下さい。

クルーン選手の帽子です。
昔、このような帽子のかぶり方、流行ってましたよね。
この写真、ジャイアンツのホームページ(かなり昔)の写真です。
ジャイアンツと言えば、小笠原選手がジャイアンツへ移ったとき、髭を剃りましたよね。
(中日ではまた、髭を伸ばしています)
「巨人軍は紳士たれ」という言葉があるそうです。
そのジャイアンツのホームページに帽子をナナメにかぶったクルーン選手の写真があります。
違和感を感じます。
でも、これ、考え方によっては、ジャイアンツという球団ものすごく紳士といえます。
実は、「労働基準法第3条」に‥‥
使用者は、労働者の国籍、信条又は社会的身分を理由として、賃金、労働時間その他の労働条件について、差別的取扱をしてはならない。
とあります。
ジャイアンツは帽子をナナメにかぶる意味を知っていたのでは?
とも、思ってしまいます。(さすが紳士!)
黒人さん(わかりやすいのでこの表現を使います)が帽子をナナメにかぶる意味はいろいろありますが、私は次の説が心に響きました。
それは‥‥
あるとき、スラム街に住む貧しい少年がずっと帽子が欲しかったそうです。
しかし、貧乏で帽子が買えません。
街の外の子どもからは「帽子も買えない」とバカにされていたそうです。
両親は帽子を欲しがっているのを知っています。「買えない」と言われていることも知っています。
両親は一生懸命に働いて、節約して、自分たちの食事も減らして、帽子を買いました。新しい帽子です。
子どもは、嬉しくて、帽子をかぶります。
子どもは、嬉しくて仕方がありません。
スラム街の外の人達に新品の帽子とわかるように、帽子の横に貼ってある新品を示すシールが前に来るように、かぶったそうです。
そうです!
その結果、帽子がナナメになるんです。
私、この説が一番心に響きました。
帽子をナナメにかぶるのは‥‥
・両親への感謝であり、
・黒人のsoul(魂)であり、
・成功するための力であり(ドリーム)
を表現しているのだと思います。
そして、人間学や社会学でいうアイデンティティーでもあります。
もう、何年も前のこと、ある都内にある専門学校の体育実習で留学にきていた黒人の方が帽子をナナメにかぶっていました。
それを見た、先生が「君、何回言わせるの? 帽子をちゃんとかぶりなさい。成績出さないよ」といったときに、愕然としました。
「郷に入っては郷に従う」ということわざもありますが、
行為の意味を知って(知ろうとして)、その意味に敬意を示す。
これも大切なことですよね。
これも「お・も・て・な・し」の精神だと思います。
「行為や姿」だけをみて批判するのではなく、意味を考える事が大切だと思います。
お・も・て・な・し
この精神、世界に輸出したいですね。
- 白鵬のメンタル 人生が10倍大きくなる「流れ」の構造 (講談社+α新書)/講談社
- ¥950
- Amazon.co.jp