誰のために『書く』か。 | 内藤堅志オフィシャルブログ「労働科学研究者 内藤けんしの"ちょっといい話かも!"」Powered by Ameba

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労働科学研究所 協力研究員。
第1種衛生管理者。
労働衛生・安全、技能伝承、ストレスを研究しています。成功、活躍した人を分析して「運」も研究しています!

ふと、書斎の本棚を見ると、目に止まりました。



昨年ある雑誌の企画でご一緒した際に、ライターさんの成島香里さんから頂いた本です。
成島さんがインタビュアーとして関わって作成した本です。

著者は谺雄二(こだま ゆうじ)さん。



なぜ、頂いたか?
ハンセン病の考え方で共感する部分が多く本を頂いてしまいました。



私、一昨年まで大学で、「衛生学・労働衛生」の授業を担当していました。
その中で、「偏見・差別、人権侵害」というテーマでハンセン病を紹介しました。
ハンセン病には別の呼び方があります。その呼び方も授業の中で、学生にことわり使いました。



実は、時々『内藤さんは、なぜ書くのですか?』と聞かれます。


必ず私は‥‥
『弱い立場の人を擁護するため、そして技や事実を後世に残すために書きます。』
とお答えしています。



ふと、谺さんの本を見て原点を思い出しました。



研究所で書いた、







の論文も、そうです。


医療事故が起きると、「看護師のミス、医師のミス」のみが注目され、看護師、医師が悪者になるケースが多くあります。


しかし、手続きを間違えたり、手続きを行わない背景には必ず要因が存在します。


タイムプレッシャーであったり、疲労・寝不足であったり、作業環境であったり、教育不足であったり‥‥
それが一人に人間の原因にされてしまう。それはひどすぎます。
(中には、故意の犯罪性のものもあります。それは事件です。事故と事件が混同されてしまうケースが多いです)


では、私の中での「弱い立場の人、後世に残す対象」とは‥‥
・現場の労働者
・社長さん(これもある意味弱い立場です、ストレスが大きい地位です。また成功者として素晴らしいノウハウを持っています。)
・芸能人、スポーツ選手、名工(素晴らしい技能を持っています。また「時には持ち上げられ、落とされます」弱者と言えます


以上が対象です。


これからも、書き続けます!




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