後の先とは剣術(剣道)の技です。そして、究極の技とも言えます。
究極たる所以はいろいろとありますが、中でも「死を覚悟しなければ出来ない」この要素が究極たる所以といえます。
具体的に、剣術における後の先とは「相手に先ず攻めさせてその後の一瞬で斬る」事を意味します。
相撲に換言するならば、「相手が立ってから自分が立つ」ことになります。
立ち会いが全てと言われる相撲においてはまさに危険な技と言えます。
時々、後の先は「受けて立つ」技と勘違いされますが、受ける技ではありません。
受けるとは相手の攻撃を防御する事になりますが、後の先は相手に攻撃をさせて(相手の攻撃を受け入れて)相手と触れた瞬間に勝つ技です。
(“相手に”ではなく“相手と”になります)
天覧相撲に話を戻します。
もし、横綱が天覧相撲で負けたとなるならば後世まで歴史に刻まれる(恥)ことになります。
したがって、天覧相撲で後の先を行うことは相当な覚悟が必要になります。
負ける危険があるからです。
力士にとっては「死」を意味します。
私は白鵬関の「後の先」はまだ未完成だと思っています。
相当な覚悟と、両陛下への敬意(不祥事の後何年ぶりの天覧相撲)、相撲への敬意で「後の先を行う覚悟」をきめたと思います。
ここで、間違えて欲しくないのは「安美錦関だから後の先が出来た」というのは間違えです。
むしろ安美錦関の方が後の先はしにくいと思います。
天覧相撲の後の先について白鵬関は満足はしていないようですが、タイミング的には完璧です。
では、何に満足していないのか‥‥
それは、「こころ」の部分であると推測します。
NHKさんの相撲中継より。
タイミングは完璧です。
安美錦関のてが仕切り線を離れた瞬間、まだ白鵬関は動いていません。
天覧相撲で後の先を行う、まさに侍です。
後の先については私のブログでも紹介しております。
参考にして下さい。
記事1
記事2
記事3
記事4
記事5
記事6
記事7(白鵬関が追求している後の先とは その1)
記事8(白鵬関追求している後の先とは その2)
記事9(白鵬関が追求している後の先とは その3)
記事10(白鵬関が追求している後の先とは その4)
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