研究ノート | 内藤堅志オフィシャルブログ「労働科学研究者 内藤けんしの"ちょっといい話かも!"」Powered by Ameba

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労働科学研究所 協力研究員。
第1種衛生管理者。
労働衛生・安全、技能伝承、ストレスを研究しています。成功、活躍した人を分析して「運」も研究しています!

このブログ、私の頭を整理するための「研究ノート」としても書かせてもらっています。

そこで、次の研究のために今、「双葉山関(時津風親方)」の文献“も”レビューしています。

前回、紹介しましたがこの文献面白いです。
双葉関文献遍歴


左から、昭和14年(1939年)初版、昭和31年(1956年)初版、平成20年(2008年)初版となっています。

内容を確認すると、恐らく真ん中は左を参考に、右は真ん中と左を参考に書かれているようです。



何が言いたいのか「ズバッ」と言わせて頂くと‥‥


左が一番リアルです。同じ双葉山さんの言葉でも左が最もリアルな表現です。


例えば、一番左の双葉山自叙傳のP125に‥‥「精神的危機に陥る」という章があり、
・負け越して気持ちが落ち込む
・世間の自分に対する評価と自分の相撲・志との違い
・故郷の、父や祖母を楽にさせてあげられるのか
などの不安が書かれています。

相撲を辞めようと思ったとも書かれています。



他の2冊はこの点が削除されていたり、ソフトな表現になっています。


これを読んで、すぐに白鵬関の事を思い出しました。
関脇の時に、自分の相撲をなやみ、辞めようかとも思い‥‥。
(「白鵬のメンタル」P136)


共通していますね、双葉山関と白鵬関。


大横綱といえども、迷い大きくなった。


悩んで、横綱になった。


だから、大横綱なんでしょうね。



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