100回か?、1回を100回か? | 内藤堅志オフィシャルブログ「労働科学研究者 内藤けんしの"ちょっといい話かも!"」Powered by Ameba

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労働科学研究所 協力研究員。
第1種衛生管理者。
労働衛生・安全、技能伝承、ストレスを研究しています。成功、活躍した人を分析して「運」も研究しています!

稽古研究家の内藤です。
今日は、稽古・練習の考え方をお話しします。

先日、某プロ野球チームの選手、スタッフの方とお話しする機会がありました。
そこで感じたものは‥‥。


プロ、アマチュアに関係なく遅れているトレーニングの一つに「思考のトレーニング」があるのかなと思いました。


簡単に言うと
・稽古や練習の意味を何処まで理解してやっているか?
・その内容が将来の自分、今の自分と何処まで関係しているのか?(ビジョンとアセスメント)
ということです。

コーチやトレーナーに言われたことをただ漠然としてやる。
それではダメだと思います。
なぜ、コーチがやらせるのか?意味を考える必要があると思います。


面白い話しをすることが出来ました。
「100球ボールを投げるとします。1球を100回投げるのと、100回投げるのとでは全く意味が違います」とある選手が言いました。さすがです!!

確かに、1球を(全力を)100回投げるのは論理的に無理だと思います。
しかし究極です。求めるところはこれです。

では、100回投げるのはダメか?‥‥
そんな事はありません。

つまり、目的で変わるのです。
下の図を参考にして下さい。


キックボクシングも同じ、トレーナーが「10回キック」と言ったら10回蹴るのか、1回を10回蹴るのか? 目的を明確にするべきです。

やってはいけないことは、目的を持たずに行うことです。

目的を持てば、100回でも10回でも良いのです。ゆっくりとやっても、弱い相手とやっても良いのです。

是非、参考にして下さい。

下の本でも紹介しています。白鵬関は常に言っています「番数をこなす稽古も必要、集中して行う少ない稽古も必要。全て目的です」と。
白鵬のメンタル 人生が10倍大きくなる「流れ」の構造 (講談社プラスアルファ新書)/講談社

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