作品が学校教材に使われたよー! | ろっくな詩人のまちづくり応援ゆめ日記

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困ってる人を助けられるなら俺は詩人じゃなくても構わない。
今はたまたま詩人なだけで明日は別人になっているかもしれない。

だけど目的があるから何になっても迷わない。
ゴールテープはいつもハッキリと見えている

今日はファンの方から届いたとても嬉しいメールをご紹介します。
この方は学校の先生で、俺の作品を授業の教材に使ってくれたんです。
その時の様子があまりにもステキだったから、ぜひみんなにも見て欲しくてご紹介しますね!

こうして広がっていくのが嬉しいなぁ

それではどうぞ!



では、わたしがおこなった授業や、そのときの子どもたちの様子や感想をお話しますね。
 まず、ツヨシさんの詩を使って授業を行おうと思ったきっかけなんですが、そのころ私が担任していたクラスの子どもたちは、まっすぐな心をもった子どもたちでした。(どんなときにもった子どもたちもそうですが(笑))
  そんな子どもたちに、
 ① 自分たちは限りない可能性をもった存在であることを知ってほしい

 ② ものの見方(心のもちかた)で、生き方やがんばり方が大きく変わることに気づ 
  いてほしい。心を強く持って挑戦してほしい。

 ③ 言葉の力のすばらしさを感じてほしい

と思ったことからでした。おりしも、そのころ、1週間後にひかえた校内水泳記録会に向けて練習を行っていた子どもたち。全員が水泳でいろんな種目で自分のこれまでの記録に挑戦するんだけど、水泳って、得意な子もいれば苦手な子もいるんですよね、わかると思いますが。
 だから、仲間同士はげましあってても、ついついくじけそうになる・・・。そんな時期でした。そんなとき、ツヨシさんの詩が浮かんだんです。これを使おう!と思いました!
 著作権の細かいことはよくわからず、心配だったんで、全員にHPを開かせて見せれば問題ないだろうと思って、パソコン室へ(笑)

 はじめは、私が旅行に行ったときに、ツヨシさんをたまたま見かけて、詩を書いていただいたこと、それを部屋に飾っていて、とても励みになっていることなどを子どもたちに話しました。その後、「そのツヨシさんの次の作品を見てみよう」と投げかけ、次の3つの詩を見せました。

 「昨日の記録は今日の可能性にはかなわない」

教師:「これ、どういうことなのかな?」
子ども:「うーん、昨日より今日の方が記録がよくなるってこと?」
子ども:「だったら、今日の記録って書くはずやん。可能性って書いてる」
教師:「みんな、水泳でもほかのものでも、いつも昨日より今日の方が記録がいい?」
子ども:「おれ、悪かった・・・。」などなど。
子ども:「えっと、できるかどうかわからないけど、昨日の記録より、できる可能性があるってことなんじゃないかと思います」
教師:「そうかあ。」
子ども:「できないって思っちゃだめだってことなんじゃないかと思いました。」
子ども:「なんでも、最初からあきらめないでやることが大切ってことだと思います。」
教師:「なるほどねえ。」
・・・わたしは、このようなとき、答えは出しません。そもそも、私が思っていることが答えとも限らないし、ツヨシさんがどう思って書いたのか、よりも、子どもがそれを見て、自分に何を取り入れるかが大切だと思っているので。それでいいですよね?ツヨシさん!子どもたちの感想が、ツヨシさんの意図と違ってても、ゆるしてやってください!

さて、二つ目の詩。その前に前ふりで、
教師:「今まで一度も失敗というものをしたことがない人いますか?」
子ども:「おるわけないやん。」
教師:「そっかあ。でもね、ツヨシさんは、ないっていってますよ。」
子ども:「えー!うそやん。」
そして詩を見せました。

「失敗なんてない すべてが成功への通り道だ」

教師:「どう思う?」
子ども:「そうきたか。」(みんながその言葉を聞いて笑う。)
子ども:「これ、前向きでいい!」
教師:「前向きってどういうこと?」
子ども:「失敗しても、すべてが成功につながると思えば、失敗してもいいと思えてくると思います。」
子ども:「それはもう、失敗じゃなくて、成功のもとだ!」
教師:「うん。でも、みんな失敗して落ち込むことない?」
子ども:「あるけど、こう思えば気持ちが楽になると思います。」
教師:「そっかあ。」

三つ目の詩
「かなえたい その気持ちの大きさが、夢をつかむ手の大きさ」
教師:「これは?」
子どもたちはしばらく沈黙しました。
・・・
子ども「かなえたいって思うことが大切ということだと思います。」
教師:「手の大きさって何だろう?」
子ども:「かなえたいっていう気持ちが大きいほど、つかめる、かなうってことだと思います。」
子ども:「でも、かなえたいって思うだけで夢はつかめないと思います。」
教師:「そっかあ。確かに、思うだけでは、つかめないかもしれないね。じゃあ、これはいったいどういう意味なのかな。」
子ども:「かなえたいって本気で思えば思うほど、人はがんばるっていうことじゃない?」
教師:「なるほど!本気で思っている人は、がんばれるんだよね。逆にいえば、すぐくじけちゃう人は、もしかすると、かなえたいって気持ちが、少し小さいのかもしれないねえ・・・。」

ここから、全体を通して、話しました。
「みんな、3つの詩を見たけれど、先生は、すごくこの3つが好きです。あなたたちがもし、本気でかなえたいと強く思ってがんばれば、可能性はどんどん広がる。あなたたちはそんな力をもってる。失敗したって、記録が出なくたって、かなえたいって思えば、かなう可能性をもってる子どもたちなんよ。あなたたちはすごいんだよ。」と。
「がんばって記録が出なくたって、失敗したっていいと思うよ。あきらめずにやることは、それだけで誇れることなんだ」と。
そして、
「言葉の力ってすごいよね。短い言葉で、あなたたちの心を動かしてくれるね。あなたたちも、人を傷つける言葉じゃなくて、勇気づける言葉の使い手になってね。」と言いました。

子どもたちの感想を紹介します。
「わたしは、失敗をしたり、いい記録が出たりしても、成功への通り道と思ったり、また明日の可能性にはかなわないと思って、この詩をつぶやきたいと思いました。夢も絶対にあきらめません。」←この子の夢は教師です(笑)。

「ぼくは、すべて『気持ち』が大切だと思いました。この3つの詩は、気持ちは自分次第ということで、前向きと後ろ向き、どちらがいいとは書かれていません。でも、前向きになると、それだけいいことがあると思います。前向きに何事も考えていきたいです。」

「夢をかなえたいとがんばって、失敗したりうまくいかなかったりしても、成功するために必要なこと、昨日より今日をがんばるという考え方で、夢をつかめたらいいなと思った。」

「水泳でくじけそうになってとき、この詩を思い出そうと思った。」

「自分の気持ち一つだけで、自分の将来を左右していて、失敗も、可能性も、すべてこれからかなえたい夢をかなえるかぎになると思う。」

「夢をかなえるために失敗するんだと思いました。」

「わたしは夢をかなえたいという気持ちの大きさが、強さが、夢をかなえるための第一歩だと言っているように思いました。夢をぜったいにあきらめないで思い続けたいです。」


 子どもってすごいですよね。
「少年、少女は、何になるかわからないからすばらしい」
私の大好きな言葉です。(だれが言ったか知りませんが(笑))

 子どもたちにはよく、「すべては心から」と話します。「人間は心で動く動物。言われて動いた時、叱られて動いた時は、命令されて動くロボットみたいで楽しくないやろ?自分でやろうと思って動けば、それは自分で決めたこと。心で価値があることを決めて動ける人になろう。そっちの方が、毎日楽しいよ。」と。

 ツヨシさん。あなたの言葉は、確実に子どもの「心」に響いています。もしかすると、子どもたちの解釈は、ツヨシさんのイメージと違うかもしれませんね。でも私は、その人その人の心の状態や、個性で、詩はとらえ方が違っていいんだよ、と子どもたちに話しています。
 きっとそれは、ツヨシさんも納得してくれますよね。

 私はあなたと同い年です。道は違えど、私も心にうったえかける、心に響く教育をしたいと思っています。ともにがんばりましょうね。 あなたの言葉に支えられている、勇気づけられる人は、数多くいますよ。
 私の大切な子どもたちもです。



・・・これに対する作家側の思いはここではあえて書きません。
しかし言いたいことが2つだけあります。



最近の若いもんは・・・素晴らしい!!!

未来は・・・めっちゃ明るい!!




ほんとに嬉しいなぁ
O先生、教材に使ってくれてありがとうございます!