甘く、淡く、蜜に。 | アポトーシスと酸性プール

甘く、淡く、蜜に。


薄い扉越し、声を殺して酸素や餌を求める金魚の様にぱくぱくと喘いで。
握り締めた彼のシャツに精一杯の反抗とばかりに甘く爪を立てても。
滑る指先と、耳元で感じる吐息混じりの意地悪な囁き声に酷く感情を溶かす様に甘く逆撫でされた気がした。

想い出す度にぞくぞくするの。
やっぱり(自他共に認める程に。しかし未だに余り認めようとしない)マゾヒストな僕にとっては、充分な。
昨日洗ったばかりのシーツを張ったベッドに身体を倒しながら、瞼を閉じれば背中に触れる体温が懐かしくて。想い出しては少し淋しくなった。感傷。

含ませられて、咥内を弄る指は正に蜜指。