30歳になった私は明らかに焦りを感じていた…
モノを作りたい気持ちと
何も生み出せない無限ループの思考回路…
両親が陶芸に興味を持っていた私に
何かきっかけになればと思って
提案してくれたのであろう計画も
最悪の結果にしてしまった。
『食事』
それが私にとって苦痛の時間だということに加え
両親が私の身体を想っての言動が重くのしかかってくる…
食べられないのだ。
食べたくない…
食べたくないから食べられない
理由は分かってた…
両親の前では口には出せないけれど
『生きたくない』んだ…
このまま『消えて』しまえればいい…
体重が減ったところで
そんなことにはならないのも分かっているし
これ以上減ってしまえば
いずれ貧血になり倒れるようなことになったら
強制的に栄養摂取させられるだろうということも理解していた。
私もそれだけは避けたかった
両親は『体力を付けろ』と盛んに言う
確かに歌っていられるための体力も落ちている
『このままでは…死ねないのに、生きることも出来ない』
時間が無い…
『叶うなら…表現者になりたい』
でも今の自分には何も無い
ボーカルトレーニングの発表会も決まって
せめてそれだけはやり遂げなければ
本当の逃げるだけの人生で終わってしまう・・・
運動は嫌いだ…
筋肉ムキムキの身体なんて最悪だ…
でも…
『雨に唄えば』のドナルド・オコナーのように動けたらどんなにいいだろう
ショーガールのように踊れたら私にも価値は生まれるのかな…
無駄に食べて太る気は全く無かった。
『体重を増やせ』
『体力を付けろ』
それなら動ける身体と
歌に必要な対幹部の筋肉を付ければ
体重は多少増えるだろう…
そんな気持ちで母から勧められていた
フィットネスの会員に3月からなることにした。
正直…
両親が私のことで疲れて来ているのも分かっていた
それがまた私の背中に圧し掛かってくることも
『嗚呼…本当に私は存在しなかった方が良かったのかもしれない』
死んでも駄目、生きても駄目…
そんな時に我が家に『預かり犬』が来た。
続きはまた次回・・・