前回、感想を書いた「ジョニーは戦場へ行った」が
反戦テーマだったのに対して、反ドラッグって感じが強いですね。
以下、ネタバレ含みますのでご注意。
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■ストーリー
ある家庭内での騒動から物語は始まる。
息子ハリーは、母サラの抵抗を押し切って
テレビを家から運び出す。
目的はドラッグを買うための金にするため。
悪友のタイロンと共にドラッグに手を染めていた。
そんなある日、サラに電話がかかってくる。
電話をかけてきたのはテレビ局のプロデューサーで、
サラが好きなテレビ番組への出演依頼の電話であった。
サラはテレビ出演時に、息子ハリーの卒業式で着た
真っ赤なドレスを着ることに。
しかし、当時と比べ太ってしまったサラは
ドレスを着ることができず、テレビ出演までに
ダイエットをし、痩せることを決意する。
しかし、食欲を抑えることが出来ず、
友達から聞いた薬によるダイエットを試みる。
一方ハリーはタイロンとある計画をたてる。
売人から仕入れたドラッグを薄めて、転売することで
金儲けをする計画だった。
ハリーの恋人であるマリオンもハリーの影響で
ドラッグをやっていたが、
マリオンは服飾のデザイナーを目指していて
転売して儲けた金で店を出そうとハリーに誘われる。
ハリーとタイロンが始めた転売はうまくいっていた。
ハリーはサラの為に、新しいテレビをプレゼントする。
久しぶりに再会したサラに対してハリーは
仕事がうまくいっていて、恋人もいる。
今度は彼女も連れてくることを約束する。
その際、ハリーはサラがダイエットピルをやっていることに気付き、
ドラッグと同じで中毒性がある為、やめるように説得するが、
サラが抱えている孤独(夫を亡くし、息子もあまり帰ってこない)を知り、
無理矢理薬をやめさせることができなかった。
ハリーとタイロンの転売事業に転機がおとずれる。
売人との交渉をしていたタイロンが、抗争に巻き込まれ
捕まってしまう。
タイロンは保釈金ですぐに釈放されるが、
一部の元締めがドラッグを占有して、簡単にはドラッグが
手に入らない状況になってしまった。
既に薬物中毒の3人(ハリー、タイロン、マリオン)は、
転売で稼いだ金のほとんどを使って、なんとかドラッグを手に入れるも、
すぐに金は尽きてしまい、ドラッグが手に入らなくなる。
金(=ドラッグ)を手に入れる為、ハリーはマリオンに
男と寝るように促し、マリオンは男と寝ることで
金を手に入れる。
クリスマスに高額でドラッグが売られる情報を仕入れたタイロンは
ハリーと共に現場へ行くが、一部の売人が騒ぎを起こしたため、
ハリーたちはドラッグを手に入れることができなかった。
ハリーとタイロンの二人は、どうにかドラッグを手に入れるため、
車で1日かかる場所まで取引をしにいくことにする。
1人残されたマリオンは体を売ることでドラッグを手に入れていた。
サラはテレビ局からの連絡を待ちながら、ダイエットを続けていたが、
慣れから服用する薬の量をどんどん多くしてしまう。
サラは白髪が増え、髪の毛も抜け落ち別人のようになっていた。
更に薬による幻覚・幻聴が日に日に強くなっていた。
いつまで経ってもテレビ局から連絡がこないことから、
サラはテレビ局へ行き、出演日がいつか確認することにした。
テレビ局で不審者扱いされ、そのまま精神科の病院へ搬送されてしまう。
ハリーとタイロンは取引に向かう途中、車内でドラッグをやっていた。
タイロンはハリーの腕を見て驚く。
ハリーの腕には、注射痕が化膿した傷があり、その傷が腕全体に
広がるほど悪化してしまっていた。
タイロンはハリーを病院へ連れていくことにする。
そこで医師に通報され、二人は捕まってしまう。
捕まる寸前、ハリーはマリオンと電話で会話する。
「いつ戻ってくるの?」というマリオンに対して、
ハリーは泣きながら「今日戻る」と告げる。
「待っててくれる?」と聞くハリーに、
マリオンは「えぇ」と答える。
しかし、マリオンは電話の後、ドラッグ欲しさから
売春クラブへ行き、男たちに弄ばれる。
ハリーは腕の傷がひどいことから、一度刑務所を出て病院で腕を切断。
病院のベッドでマリオンのことを思いながら眠りにつく。
タイロンは看守からの罵声を浴びながらも、刑務所で作業をし、
母親のことを思い出しながら眠りにつく。
マリオンは売春クラブから帰宅し、ドラッグを抱きしめてソファで眠りにつく。
サラは病院で、ハリーと共にテレビに出演することを夢見て眠りにつく。
■感想
メインの登場人物4人が4人とも、薬物依存からどんどん堕ちていく。
これも救いがない作品ですね。
一番印象に残ったのはサラが幻覚を見るシーン。
テレビに出演していた痩せて綺麗な自分が、テレビの中から出現。
司会者も出てきて、二人で現実のサラを馬鹿にすると、
テレビの中の観客も一斉に笑い出す。
幻覚での被害妄想っていうんですかね。
この映画で精神的に一番怖いシーンでした。
ハリーとサラ、ハリーとマリオンと互いに愛情(親子・恋愛)を
持っているのに、それが全部クスリでうまく行かなくなってしまう。
唯一ハリーとタイロンの関係はマシだったかな。
何よりタイロンがいいやつ。(クスリやってる時点で悪いけど)
捕まる危険性があるにも関わらず、ハリーを病院に連れて行ったり
男気がある。
全体としてクスリだけでなく、
一度足を踏み外すと、際限なく落ちてしまうことがあるよって意味で
考えさせられる映画でした。
やっぱこういう映画好きだな。
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