イタリアが泣き止んだ所で事を話す。どうやらあの肝臓は屍体姫の物ではないようだ。
とりあえず、肝臓がある可能性の高い黒狐亭へと足を運んだ。
「あいやー、あの東屋も随分と古くなったあるな~」
その亭の外装は瓦や壁が崩れ、所々に木の骨組みが飛び出している。イタリアが泣き出しそうな建物だと思っていたら本当に泣き出した。
大丈夫だと宥め俺達は黒狐亭の中へと足を踏み込んだ。

だが、扉を開けた途端に現れたのは腹から血を流し、首を紐かなんかで締め付けられた様な屍体がこちらを襲ってきた。

「どういう事あるか!?」

「…まさか」

「ナンデモスルカラ打タナイデェ~!!」

屍体の攻撃を紙一重で躱し、すかさず戦闘体制に入る。

恐らくこの屍体達はあの時の復讐劇で王春燕と一緒に生き返らせた屍体だろう。

しかもかなり数が多い。
それに俺の武器は縄。恐らく使い物にはならない。早く調理場に行って刃物を取らないとな…

「この場を一掃するぞ、屍体は外へ逃がすな!」
俺の一喝で事は進む。

まず王春燕が近くの屍体を片付ける。
武器は恐らく復讐劇の最後の時に使ったナイフだろう

俺は近付いてくる屍体達を殴りながら場所すら知らない調理場を目指す。

そしてイタリアが他の屍体達を矢で相殺する。泣き声ばかりいってたが、やれば出来るではないか。

ようやく調理場にたどり着く。此処にはかなりの屍体がいる。武器を持たれたら厄介だが、生憎屍体達に知性はなかった。
不幸中の幸いだ。

そしてようやく包丁を手に入れた。

殴るだけでは直ぐに起き上がる屍体。

「俺達の勝手でこんな目に合わせてしまい、すまなかったな。これで終わらせてやる。」

包丁を片手に押し寄せる屍体を裁く。

何度でも、何度でも、唯 屍体が起き上がらなくなるまで