「ヴェー ドイツドイツー。此処ハ一体何処ナノ?」
「さぁな。俺にも解らない。」
アーサーの魔法(?)により、俺達は何処か見知らぬ場所に飛ばされてしまった。

そこは小川があり、暫く進むとお化け樅の木があった。

「ヴェ?ドイツ、何カ聞コエルヨ?」
イタリアが何かに気付いたらしい。その声を頼りに、イタリアが前を歩く。すると子供の声が聞こえてきた。
「出てけー!出てけ!」
「出てけよ!」「気持ち悪いんだよ!」
「わっ…。」
「ついてこないでよー!」
「魔女ー魔女ー!」
それは他人を虐げる呪いの声だった。
「ネェ、モシカシテコレッテ…」
しかし、その声で俺達はあることに気付いた。
「あぁ、俺達は今童話の中にいる。」
急ぐぞ

イタリアを抱き上げ、その声が聞こえる方へ走る。

きっとこの先には、あの屍姫がいるハズだ。

茂みを分け、枝や木葉を踏み鳴らし急いだ。

やがて見えてきた井戸

しかし、そこには誰もいなかった。
詳しく言うと、声しか聞こえていなかったのだ。

井戸の方へ近づくと、そこには一枚の紙切れ。内容は『中へ下りろ』

井戸の底へ下りる。イタリアが俺の服をギュッと掴んでいる。
井戸の底は干からびていて。地に足がついた。

丁度俺らが復讐をしていたあの井戸と似たような広さだった。
すると、俺は此処に自分達以外の誰かがいることに気が付いた。
「お待ちしてました。ドイツさん、イタリア君。」

お前は

「あの時はお世話になりました。私、本田 桜と申します。」

あの時の屍姫ではないか。