――そして、【第七の喜劇】は繰り返され続けるだろう…… ?
この身を焼き尽くすのは
浄化を謳う欺瞞の炎
この心を焼き尽くすのは
復讐を唄う憎しみの炎
飢餓と闇 復讐と殺戮
イドの底に潜む暗黒の時代よ
黒き死の如く連鎖してゆけ

ルッツ/ドイツ、地獄に堕ちても
愛してる/愛シテタ

宵芋組曲【1.エリーゼの為に】

この物語は虚構である。
しかし、この総てが虚偽であるとは限らない。

―― そして今、此の地平に宵闇が訪れた……。

終焉へと疾りだす、夜の復讐劇、第七の地平線。





──俺は『誰』なのだ? 解らない。俺は記憶を無くしたようだ。
気付けば俺は井戸の底で寝転がっていて、空を見上げていた。頭が痛いな…。

俺の手は可愛い人形を抱いていた。 そしてあろうことか、その人形が口を開いた
「ウフフッ…愛シテル、ドイツ。コレデ僕タチ、ズットズーット一緒ダネ? ウフフフフ!」
「ヴォアアアアアアア!!!?」

人形が…人形が喋っただと!?まてまて、目覚めて直ぐにこんな非科学的なことが…!?

「ヴェ?ドウシタノ、ドイツ…

「い、いや、何でもない…」

「復讐シヨウネ?」

「復讐…?」

「ソウ、復讐!」

「復讐シヨウ」と人形が囁く その声色は 何処か懐かしくて、俺は無意識のうちに頷いていた。
何の為かなんて 誰の為かなんて 懷い出せぬまま、衝動に従った。
一人、二人と、ステージ事にSchauspielerは増えてゆく。
復讐の激しさも増すばかりだ。
復讐とはただ【イド】に従い唄うものだ。
情を唄えば、復讐の質が下がる。

───そしてステージは第七の舞台へと───
苦痛に歪む顔と悲痛に喚く声で創られた旋律という名の航海の中で
復讐は罪が故に 粛々と受け入れ給え 嘆いた処でもう手遅れだ

遂に 死から 衝動ヘ至る (喜)劇の幕は上がった
Schauspieler七人のSchauspielerin!
「美しすぎる屍人姫に ご登場願おうか。」

死せる今 幾ら憾めど 刻は既に遅く
お嬢さん、お前は独り
夜の旅路 彷徨う屍体
偶然に出逢ったRoman 
嗚呼 此れもMoira

その小さな口で七の苦悩を唄え 忘れぬ間に紡げ さぁ――
「さぁ唄ってみろ…」