尊いビリ
「一番はもちろん尊い。しかし一番よりも尊いビリだってある」
生涯を初等教育に捧げた東井義雄氏の言葉です。氏は師範学校に入学後、マラソン部に属しましたが、四年間ビリを独占。道中「ウサギとカメ」の話を考えながら走りました。
「カメはウサギにはなれないが、日本一のカメにはなれる。俺はビリから逃れることはできなくても、日本一のビリにはなれるはずだ。ビリであることは恥ずかしいことではない。怠けることのほうが、よっぽど恥ずかしい」というのです。
生きていく間には、最後尾を走らなければならないこともありますが、日本一立派なビリになることは、なかなか難しいことです。なぜなら、最下位になると卑屈になったり、心まで貧乏になりやすいものだからです。
しかし最下位の味のわかる人間でなければ、困っている人、弱い人、貧しい人の気持ちなど理解できるものではありません。最下位になっている時は、得がたい勉強の機会が与えられている時であると捉え、一歩ずつ進んでいきましょう。
今日の心がけ;辛さのわかる人になりましょう
<社団法人倫理研究所 法人局「職場の教養」より転載>