義を重んじる | 職場の教養-倫理の館ブログ

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気をつけているだけで変われる 社会人必読

社団法人倫理研究所 法人局「職場の教養」より転載

義を重んじる


職場の教養-倫理の館ブログ-入道:はりはり



 武士道の徳目の一つに「義」があります。武士道そのものを体現[たいげん]する厳しい徳目で「卑怯[ひきょう]な行動や不正な行為は恥[は]ずべきもの」といった意味合いです。

Eさんはこれまで仕事が長続きせず、職場を転々としていました。書物で「義」の意味を知り、これは自分にとって最[もっと]も必要な内容だと思ったのです。

仕事を教えてくれた上司・先輩の恩を忘れ、仕事の手を抜いては効率のみを優先するようになり、自己の意見を否定されると、相手を恨[うら]む気持ちが芽生[めば]えるようになりました。そして、職場そのものに嫌気[いやけ]を覚える自分がいたのです。

職場人としての義とは、いわば「自分自身を甘やかさない心」だと言えます。長く仕事に携[たずさ]わっていると、いつしか多くの物事を自分本位に考えてしまいがちです。自分のモノサシで事を計[はか]り、自分の都合を優先させてしまうのです。

「自分」という人間を外から見た時に、道に外[はず]れることをしていないでしょうか。後ろ指を差されるような言動はないでしょうか。「義」を重んじることで、職場生活は、さらに緊張感に満ちたものとなるはずです。

今日の心がけ;自己を客観視[きゃっかんし]してみましょう


<社団法人倫理研究所 法人局「職場の教養」より転載>