下を向くな
今春急逝[きゅうせい]した読売ジャイアンツコーチの木村拓也氏は、後輩たちに「失敗しても決して下を向くな!」と言い聞かせていました。
会社員のKさんは、木村氏の言葉に、大きな学びを得たといいます。なぜなら、Kさん自身、いつも自分の失敗をすんなりと受け容[い]れられず、気分的に沈んでしまうことが多かったのです。
木村氏の言葉には、「自分は常にベストを尽[つ]くしてプレーしている」という自信と、「失敗は誰にでもある。でも、同じミスは二度と繰り返すものか」という強い自負[じふ]が潜[ひそ]んでいるように感じられたからです。
「失敗は成功の母」「失敗は尊い月謝である」という言葉があるように、私たちの人生や仕事においては、物事すべてがうまくいくとは限りません。うまくいかないからこそ、失敗を失敗で終わらせず、成功への足がかりとするのです。
マイナス的なことがあっても、意識して下を向かずにいれば、自ずと気持ちは<次を見ていろ>と高揚[こうよう]してくるはずです。さあ、前を見ていきましょう。
今日の心がけ;顔を上げて生きていきましょう
<社団法人倫理研究所 法人局「職場の教養」より転載>