うし
子供の頃
祖父母の家に牛がいた

子牛が可愛くて
名前を付けて可愛がっていた

ある日

トラックに乗せられて
売られていった
泣いて売らないでってお願いした
自分が大人になったらお金払うからお願いって必死にお願いしたけど無理だった

あの子牛の姿は今でも心に焼き付いている
命を助けてあげられなくて本当にごめんなさい
こわかっただろうね
かなしかっただろうね
くるしかっただろうね
さみしかっただろうね
心が張り裂けそうです
今思い出しても涙が出てきました
大好きだよ今でも
私に命の尊さを教えてくれてありがとうございますありがとうありがとうありがとう
お母さん牛が夕方までずっと鳴いて呼んでた
声がかすれるまで

どうか 安らかに
そして
私が頂いている食べ物さん
ありがとう
私の中で生きてね
私もちゃんとあなたの分まで生きるね
ありがとうありがとうありがとう