ボンド。 | 69blog

ボンド。

マイクごしに

「あの、二十年考えてた答えでました!

おれ今日から木工用ボンドになります!」

って言いたかったなぁ。


なんか

父、母、おれの三人の

この中でちょっと

衰弱した人が出ちゃったから

病院行ったあとカラオケにも行ったんだけど。


カラオケボックスで

三人違うことしてて

でも順番に

自分の歌う歌を待ってるような状態で。

カラオケに行くか!って言った人は

一曲歌って寝ちゃってて。

まだ昼前なのになぁ

とか、そんな感じ。


それで

おれの歌う順番きたから歌って。

なんでこんな状況でこんなに声が出るんだ!

みたいな。でも同時に

歌いながら

こんな状況がすごくいいじゃん!

って他のこと考えて

なんなんだ!

ああ!これだ!

空想カメラで撮りたかった絵はこれじゃん!

しかもすごい引きで。

これだった!っていう瞬間。


この三人って睡眠薬使うと

うまく寝れる人たちだね。

人の余計なストレス背負ってすぐ疲れちゃう。

でも方向性とかは全く違うような。

救いは下の子らは大丈夫かもってことかなぁ。


家の中でバンド組んだはいいけど

三人みんな実はボーカルしたいっていう人たち。

しかもジャンルが全然違うから

そこで問題が大きくなっちゃって。

自分で作詞作曲も

ミックスも

プロモーションビデオの監督も。

全部やりたいタイプだけど

方向性は全然違う感じだよ。

この状態で

「なんで何年経ってもデビューできないんだ!」

っていう。

アルフィーみたいになるって

そういう発想がどこにもなかったんじゃん。

ギター持ってないアルフィー。


それぞれ違うことして成立してるんだから

カラオケボックスのまんま

この絵を家に持って帰ればいいじゃん!

みたいなことだよねぇ。

この状況がこの家族のスタイルじゃんか。

なんでこんな

簡単なことに今まで気付かなかったんだろね?


でも実際これ

家に戻ると戻っちゃうから

誰かが裏方やんないと。っていう。


この三人はなんていうか、こう

最強の幸福論を本屋に行って探しちゃうし。

でも最強の幸福論って本は売ってないし。

「売ってませんから!ありませんから!」

って言われてるのに

「なんでだ!なんでなんだ!」って

うわさを信じて探し続けて

何百件探し歩いて

疲れちゃうっていう。


こういう不幸があった!

こんなに辛いことあった!

って間接的になすりつけちゃうねぇ。

よく考えるとそうだね。

そこに

「こんなことになった!」みたいに

不幸の話しながら

おれが戻ってきちゃった感じ。

これどうなるんだ?

とか混乱してる状態。


不幸は説明できても

幸福を説明できないのに。

「あんな感じだよ。」って適当に言っちゃう

「分からないです!」って言えない三人。

実は理屈っぽいみたいな。


だれかが

こう、なんていうか

質のいい接着剤にならないと

家族っていう意味じゃ機能しないじゃん。


てか順番的に

おれが接着剤の役なんだよねぇ。


子供育てながら家を守って

疲れたら

次は

会社作りながら家を守って。


あれ?

今度はおれの番じゃん!

って順番も気付いてなかったなぁ。

そりゃあんだけ現実逃避してきたんだから

気付かないわけだけど。


すぐ接着剤は用意できないから

なんか緊急用の木工用ボンドだねぇ。

ボンドで結構いけちゃうかもしれない。

いけるなこれは。

このバンドは売れるぞ!って。


それぞれ違うタイプだ!って

分かってるようで全然分かってなかったしね。

身近な人間はとくに

分かってるようでまるで分かってないし。

分からないから

「分からないです!」って言って

認め合えばいいのに。

いい意味で見切りつけるっていう。


「だから木工用ボンドになります!」ってことですよ。

あらら。

これまた当分一人暮らしお預けだなぁ。


あ、でもおれが出れば逆にいい方にいったりして。


いい意味で、

なんか最悪なシナリオも考えとかなきゃ

ショックはでかいぞ!

ってことも考えたり。


とりあえず信じてボンドだねぇ。


ああ理屈っぽい!


ところでこれ書いていいのかね?

まぁいいや。

すぐ忘れるから書いとけって感じで。

程よいガス抜きだね。


あれ入れときゃいいか。

「この物語はフィクションです」

って。

隠しきれてないけど!

あららら。