ネパール。
そういや
2019年の4月は
ネパールに行った。
「眼が開かん…」って
部屋から出られなかったのに、
数年後は
ネパールに行けてるなんて
奇跡だな。
あまり目の状態は
変わってないんだけど。
なんとなく、見えていれば
なんとかなるもんで。
犬や猫や牛や猿が
幸せに眠ってる。
みんな貧乏なのに、
みんなで育ててるんだ。
野良の生き物が
公共のものみたいに
生きてる。
大地震の影響で
ほとんどの遺産は
崩れている。
飲み水を手に入れるのにも
お金がかかる。
水を飲むごとに
「あと半分か…」
なんて計算を脳がしてる。
ヒマラヤ山脈を見ながら
猫を触ってる時間が
好きだった。
死体の匂いも
死体が焼かれる匂いも
僕にとっては
幸せであったり
絶望であったり
なにも感じなかったり。
猿の親子は
死体が川に
流された後に残る米を
つまんで食べる。
いろんな死に出会った。
お絵かき。なんとなくリハビリ。
歩き出すといつも雨だ
スニーカーに当たる
いつもの足が
痛む
心の底にいるヒトは
大切な穴に住んでいるが
眠りの中に造った街でしか
逢えなくて
近いようで遠くにいる
月は壊れている気がする
スイッチを切って
消してしまいたいほど
明るい
暗い時もある
どちらにせよ
消してしまいたい
アレもコレも考えぬいて
辿り着いた場所は
きっと
単純な空間なんだろう
約束した場所に
来ない時は
気分的に行く気がしない
なんて
ボソッと
伝えてくれたほうが
嬉しかったりする
嫉妬の雨に傘をさすのも
もうやめてしまうかもしれない
コーヒーを
飲んだり
こぼしたりする
朝をすごす
