先物取引で失ったお金、信用、そして平穏な日々だが、私は立ち上がった。
示談金で仲間への借金を返し、家族の前で胸を張ることができた。
心の中には、あの時の妻の言葉と、母オッカーの教えが深く刻まれている
「人を信じることは大切でも、信じすぎて自分を失うな」
「声は心で出す。音は心で響く」
この二つの言葉が、私を導いてくれた。
私は再び三線を抱えた。指先の痛みも、
緊張も、もう恐れではなくなっていた。
胸にあるのは感謝の気持ち
支えてくれた家族、
見守ってくれた師匠たち、そして何より、自分自身を見失わなかった心
ラジオや舞台で唄うたびに、私は思う
「今日も生かされている事にありがとう」
人生は決して順風満帆ではない
裏切りも失敗もある。
しかし、感謝の心を持ち続ければ、人生は必ず良い方向へ動く
そして、人々に伝えたい
「絶対に儲かる」という言葉に騙されるな
証拠は必ず残せ
信じる相手を見極めよ
先物取引の恐怖を体験した私は、
二度と同じ苦痛を味わいたくない
だが、その経験は私に、生きる力と知恵を与えてくれた。
今、私は唄を通して、
人々に心を届ける
三線を弾き、声を響かせるたび、あの幼い日の朝礼や、
図書館での涙の練習が蘇る
だが、それはもう痛みではなく、私の力の源だ
人生のすべてが、唄のように紡がれる。感謝、学び、挑戦、そして立ち上がる力
私の歩んできた道は、決して無駄ではなかった。
「恩は一生、繋がりは一瞬」
この言葉を胸に、私は今日も三線を抱き、唄い続ける

