αと私の心の距離が縮まって行く。

短くなればなるほど、おたがいの心が締め付けられていく感覚に

お互い、とまどっているのも事実。


自分達の感情で、まわりを巻き込んでしまうほど

勢いのある歳でもない。


正直、私はαが望めば離婚に踏み切るつもりはあるけれど

自ら離婚と言う道を選ぶほど、まだ心は固まっていない。


一般的にsweetな会話は交わさないものの

大人同士の、複雑な心境を抱えた会話からも

αの私を想い始めた気持ちが伝わる。


私がちょっかいださなければ、辛い思いさせなくて済んだのにね。

でも、悪かったなんて思ってない。

これからの未来が私達に無いなんて思ってない。

本当に心から想い合うのであれば、障害なんて乗り越えていけるはず。

まだまだ私達はその粋に達していない。


「君があいつの妻でなければね・・・」

はじめて、私をどう想っているのか読み取れるαの一言。

ああ、そう想ってくれているんだ。

そういう風に、ちゃんと私を見てくれているんだと、嬉しかった。


二人で過ごした、クリスマス前の一夜。

静かで、穏やかな時間だった。

彼が私に用意してくれていたリングは

結婚指輪と一緒に重ね付けすることにした。

結婚指輪よりもすごい存在感。


それでも、旦那は気付かない。

たまに、指輪同士が接触して奏でる音が

まるで、私と旦那の関係の終息を知らせるベルのようにも聞こえてならない。


一時の迷いなのだろうか。

それとも、人生で二人目に愛した人になるのだろうか。

答えがいつ出るのかさえわからない。