αとの関係を、唯一親友に打ち明けた。

本来、不倫に対する絶対的な反対意見を持っていた私は

この事を打ち明けるのに、随分と悩んだ。


ただ、この人だけには、正直に、軽蔑されてもいいから

正直に話しておかなければならない気がして。

解ってもらおうなんて、甘い考えは無かった。


きっと、怒られるに決まっている。

それでも、話しておかなければ。


結果、案の定「軽蔑する」「あんたは最低」「人の事は言えんぞ」

と、散々たる結果だったが、

その言葉の中にも、なんだか温かみがあって

正直に話してよかったと、涙が出た。


結果、今あたしを支えてくれているαと

一緒になれることなんてありえない現実を前に

なぜあんたばっかりが泣かなくてはならない結果になるのかと

怒りの矛先はうちの旦那へ。


裏切られて立ち直れないあんたと

支えてくれているαと

あんたを裏切った旦那と

人間て、なんでこうも上手く行かないのかねぇ。


と、遠い目をした彼女の表情が忘れられない。


彼女との付き合いは、かれこれ10年。

今までは、全般に私が彼女を支える役割を担っていた関係。


弱いところや、くじける自分の姿を彼女に見せるわけにはいかないと、

いつも強気で、彼女を守ってきた、ある意味恋人同士のような関係だった。


でも、今回私の済し崩しにダメになっていきそうな姿を

彼女はどんな気持ちで見ているのだろうか。


他人の意見を素直に実行できる人間なんて少ない。

結局は、自分のやりたいようにやって

失敗しても、後悔したりしなかったり。


私は、本当の後悔なんてしたことがなかった。

けれど、今初めて取り返しの付かない後悔と言う気持ちを

味わう結果となった。


結婚なんてしなければよかった。