昨日、友人と録画したアニメを見てまして不意にたまこまーけっとを見ました
その時は「BGMに最適」くらいの感覚でしたが今日一人で最終話までじっくり見てしまいました。
このアニメはどう楽しむのか?というのが見始めたときの大きな疑問でありました。
いわゆる日常アニメの部類であり、けいおん等の流れを受けた絵柄であれば
単なるキャラ萌えアニメなのかな、とも思いました。
しかし実際重要なのはキャラ絵がどうだとかではなく、その空気感が
「人と人とのつながりをこの上なく大切にしたアニメ」という部分ではないのかと感じました。
たまこは現代っ子にはあり得ないほどに地元愛に満ち溢れており、それは商店街の方々にも
しっかり伝わっています。
私の地元を思い返してもそうですが、まず商店街というものに触れること自体が無くなっているのが現実
です。商店街のお店は8割がた店をたたんでしまい、シャッターばかりが並ぶ街並みが私の地元です。
ちょうど終盤の商店街のメンバーが王子のもとに集まり、店を閉めてばかりいる状況がほぼ毎日の光景
なのです。おそらく、日本全体で考えてもこうなっている市町村のほうが多いのではないでしょうか。デー
タがないので何とも言えませんが。
このシーンを作中で描いたことは大きな意味があると思います。
「たまこが商店街から出ていくかもしれない」という状況は現代における若者の姿ではないでしょうか。
田舎から都会へと集まり、地方の市町村はどんどん人口が減っていく。ここで寂しい商店街を描いたこと
は一種の警告のような気もします。
商店街の人々はたまこ(若者)の門出を悪いとは思わなく、むしろ送り出そうとしています。
しかしそれによって導かれるのはそのシーンで描かれたさびしい商店街(若者のいない場所)です。
たまこが地元に残ると決断したからいいものの、いつかはそこから出て行ってしまうかもしれません。
地元をすでに離れてしまった自分が言うのもお門違いですが、そうした現実に失われた空間を見せてくれ
たのがこのアニメでした。
もちろん、そこに至るまでには商店街の方々が生き生きとしていて楽しく生活している姿も描かねばなりま
せん。1話で1ヶ月過ぎるというスタイルのため年中行事は網羅できるという画期的スタイル。たまこの家
族、友人、商店街、モチマッヅィ家、とみないいキャラをしています。そこにいるとすごく楽しそうな雰囲気
が素晴らしい。もちろんキャラクターの絵がかわいらしいというのも大切なポイントではあります。みどりち
ゃんとかすごい好きです。
本来、受け入れられるはずもないデラがすぐになじんでいるあたり、商店街のスタイルがわかります。
皆が助け合い、何かをやり遂げていく。そんな話も少なくなく、人のあるべき「人と人のつながり」を重んじ
るスタイルが見ていて気持ちいいですね。
話の内容も基本一話完結の見やすいスタイル。食事時などでもぼーっとしながらでもわかる話の簡単
さ。永久に続いていくかのような空気感はサザエさんや、ちびまるこちゃんに近いものを感じます。
京都アニメーション作品は近年迷走しているなどの発言をしている方もいますが、日常、中二、たまこと私
が見た作品らはどれも楽しく見ることができました。氷菓は原作読破後に見ます(現在2巻)。
あったかい人の心。地元を愛することの大切さを思い出させてくれる作品。
なかなか良かったです、たまこまーけっと。
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