初めに
芸能ニュースの記事で嬉しい文章がありました

ミズキの最後が苦しい……胸が張り裂けそうという声が多いと うんうんショボーン

それは 悪人ながらミズキの繊細さや葛藤大志くんが丁寧に演じたから感情移入してしまうのだろうと……

本当にその通り 異議なし
受け止める二宮さんがフラットに演じたのも効果的だったのだと思います

……で やはり妄想は止まらないんですよ

そこで……ここからですが
これまでも書いたように 私の作り話
ドラマに対して……脚端に言えば冒涜なのでは?と思ってしまいそうな方は 読むのをお控えくださいね

5年後?5年で出てこれるのか?
ん?もっと短いかな?
榊原を💥🔫……だからなぁ……
刑期についてはふわっとさせておいてください

おねがい


妄想 その1

ある地方の刑務所
「お世話になりました……」
頭を下げるミズキ 
「お前には借りがあるからな……またあの店を始めるなら……」
「お礼参りですか……?」
うつむいてつぶやくミズキ 空を見上げる蜜谷
「ははっ 俺の職業は何だと思ってる」
顔を上げたミズキはそうですね…と微笑んだ
「お待ちしております その時は…ごちそうさせてください」
もう一度頭を下げ ミズキは歩き出した

蜜谷が地方の刑務所に用事があるとは思えない
出所に合わせて出向いてくれたことはミズキにもわかった
大きな葉の揺れるプラタナスの木
その横を通り過ぎようとすると……

「はい おつかれ」
自分を見上げるその目が優しい 
「せい……天樹さん」
来てくれたんですか……のあとの言葉がでないミズキだった

「なあ……腹減らないか?」
勇太は停めた車をチラッと見る
「……減りました」
「じゃあ……行くぞ 例のこれっ」
片手で何かを挟んでかぶりつくような仕草をする勇太は助手席のドアを開け そして運転席にまわった
ミズキは助手席に座る 滑るように走り出す車
「でも……天樹さん……」
「勇太で…いい」
「あ……勇太さん もうハンバーガーを一緒に食べるのは……できないって」
「……そうか?」
「はい……」
ミズキは遠くに浮かぶ雲をじっと見た
「だって……そりゃあそうだろ?これから手錠をかけられるヤツに あの場でそんなこと言えるか?あの場で……」
ミズキは思い出す あの時 それはできないと口では言いながら 誠司さんの瞳の奥で揺れるものがあったのだ…
それが……塀の中での数年 自分を支えてくれていたのだ

「まっとけ……」
そういうと勇太は車を降り 数分後両手に袋を下げて戻ってきた

そのまま走り出す勇太
その数分後 車を降りた2人
ミズキに袋の1つを持たせ もう一つを片手に
勇太は葵亭のドアを開く

店内が凍りついた数分間

そのあとは  

「君……玉ねぎのみじん切り ヘッタクソだったよなぁ……」
「奇跡のドレッシング 作れる?あれから二度と作れていないんだよ」
「私さあ……肩や腕をバンバン叩いたけど もしかしてすんごい怒ってた?」
「武智泥棒さん……やっとお会いできました」
答えを待たずに 次から次へと好き勝手に話す面々
ミズキの頬もゆるんだ……が それもすぐに強張る
仕事あがりの査子が帰ってきたのだった

「あ……」
ただいまの声も出ずに立ち尽くした査子
近づいたミズキは頭を下げ
「あの時は……本当にすみませんでした」
振り返った方向にもまた頭を下げた
「皆さんにも……なんと言っていいか」

床に ボタッポタッと雫が落ちる

「まあ……びっくりしたけどさ 冷めちゃうから食べよ食べよ」
梅雨美が袋からハンバーガーを取り出し並べ始めた

「私もお腹ペコペコ ……って数足りるかな」
査子の心配を勇太が笑い飛ばした
「十分買ってきたから大丈夫だよ」

「え?パインバーガー?これ 誰が食べるの?」
あり得ないという顔で細野が手にしたそれを取り
勇太がミズキの前に置いた

時がたてば……いつか……
それもあるかもしれないけど 
いつになるかわからないし永遠にこないかもしれないこんなこと
何なら初日がアリかも…と勇太の描いた
葵亭でのこんなから騒ぎ

この数分後 あの日バンバン自分を叩いた梅雨美と勇太が夫婦になっていたのを聞いて驚いたミズキの様子は想像におまかせ……

はい 思いっきりふざけました

🧑‍🎄

ちょっと まじめに(この前ちょっと書いた話)
妄想 その2

クリスマス
夜にはまばゆいばかりに輝くであろうイルミネーションも昼間は少しだけおとなしく
それでも色とりどりに見る人の目を楽しませている

部屋にはツリーもあるし
子どもたちへのプレゼントも既に用意してある
今夜はサンタクロースになろうと衣装もクロゼットの中にある
それでも 街のクリスマスを味わわないかと
勇太は梅雨美に提案した
「私も行きたかったんだ 嬉しい……じゃ早く用意しよう」

勇太が2歳の娘と手をつなぎ 梅雨美がベビーカーを押し 広場の大きいツリーを目指して歩く

「葵亭のみんなにも感謝しなきゃね…こうして家族で過ごさせてもらえてありがたいな」
査子や桔梗も仕事が終われば手伝えるし 新しいスタッフもいる なんとかなるからと時生は2人を休みにしてくれたのだ
「そう…シェフだって クリスマスに休むなんて一度もなかっただろうしね…優しすぎる……」
「まあ シェフが休んじゃったら店も開けられないけど……それにしてもな」
「あの日 ドタキャンだった武智が まさか頭を下げてやってくるとは思わなかったわよ」
「一旦諦めたけど やはり料理人になる夢は消えなかったってことか……」

そう話す2人が 
「あ!」「あ……」
同時に 声を上げ立ち止まった

「パパ どうしたの?」
幼き娘が勇太を見上げる

2人の視線の先 反対側の歩道を歩いているのは

ミズキだった

あの頃より少し長めの髪
モデルのようなスタイルで歩く姿は
たくさんの人が行き交うそこでも目を引いた

こちら側の2人に気づくことなく そのまま遠ざかる背中はどんどん小さくなっていく

「早く ツリーのとこ いこっ」
娘の声に 2人はまた歩き出した

「元気そうだったね……」
「ああ……」
「横浜の……このへんに住んでいるのかな」
「……かもな」

あの日から 一度も連絡をとってない

ミズキがいつ出てきたのかも知らなかった勇太
だけど それでいい

また 街で出くわしたら 
いつか話をするかもしれない

そして…「腹減ってる?」なんて

そんな日がくるかもしれないし
ずっとこないかもしれない

それはそれでいい

手をふりほどき ツリーに向かって駆け出した愛娘を勇太は追いかけた
「迷子になっちゃうよ!」

寒空の下 色とりどりのオーナメントが
陽の光を浴びて 輝いていた

お粗末さまでございました……
素人の作文ゆえ ご一笑くださいませ

ミズキ/中川大志 勇太/二宮和也 梅雨美/桜井ユキ