一昨日と同じです
過去ブログを載せますね
当時のまま 直さないで載せます
あとから 付け足しもあるので 4年前に読んでくださった方もぜひご覧くださったら嬉しいです飛び出すハート


2020/4/5ブログ
なつぞら第71回より

2人が次に顔を合わせたのは

製作課の一久が アニメーター達のいる『作画課』にやってきた所
「下山さん すみません 演出助手の坂場です
ちょっとお聞きしたいのですが
この動画はこれでいいのでしょうか」
その声に
あ!カチンコくん・・・
「これなんですが」
「どうかした?」
カチンコくんが 下山さんに何か尋ねてる
「この動画の動きはおかしくないですか?」
「おかしい・・・おかしいかな」

ん?馬の絵?
わんぱく牛若丸の?
「それ 私が描いた動画ですか?何かおかしいですか?」
「おかしくないですかと 僕が聞いてるんです」
おお!これが真の初対面かな
11時5分 出勤して 約2時間
製作課で 一旦話し合い?があって 
一久がやってきたってとこね
みんなが行く末を見届ける中
2人は互いの考えを言い合う 
ぶつけ合う?
「これは馬が崖を下っていくシーンです」
「それはわかります
牛若丸が馬に乗る訓練をしている所ですよね」
「そうなんです 物凄い崖なので 加速して 地面が迫ってきます だから牛若丸も馬も怖がりながら走ってるんです」
「そこがわからないんです 怖がっているなら なぜ体が前につんのめっているのですか 怖がっているなら 体を後ろにのけ反らそうとしませんか」
「それでは 速く走っているように見えないじゃないですか」
「どうしてですか」
何の遠慮もなく 意見をぶつけあう2人
なんだかんだ 似た者同士なのでは?
ちょっと違うか・・・
でも 仕事に対する情熱は どちらもひけをとらない
同じ土俵に上がって 思いの丈をぶつけあう
「速く走っているから怖がるんですよね」
「そうです だからそれを 表情で表してるんです」
「表情で説明していればそれで済むんですか」
ここで マコさんの 負けるな的合図
「表情は説明なんかじゃありませんよ
アニメーターにとって キャラクターの表情は 大事な表現なんです」
「表現って・・」
「そうです みてください」
パラパラ パラパラ
「下っていく動きに合わせて 牛若丸や馬の顔が伸びたり縮んだりしていますよね」
「ストレッチ&スクウォッシュですか・・ (ディズニーの原則)そういう表現は動きにリアリティーがなければ ただの説明になりませんか」
「それは わかってます」
「だったら どうしてこういう動きになるんですか」
「牛若丸の性格です!」
「性格?」
「この牛若丸はわんぱくなんです だから怖くても後ろに引かないんです」
「なるほど 
危ないからやめろと周りの人に言われても一歩もひかず 見ていろ!と崖を下っていく それが後に鵯越の逆落としに繋がるのですか?」
なつは ポカン
「牛若丸が前のめりになるのは 性格描写としてわかることにしましょう だったら
馬はどうですか 馬は怖がりませんか」

「そうは思いませんか」
「思います  あ!かもしれません」

なつは一久に論破されてしまいます
そこで下山さんが割って入り
その考えは 製作課の 上司の意見か一久の意見かと尋ねます
一久は 上司の露木さんは同じ意見だが 自分が言い出したと伝えます
下山さんは なるほどと あとは語らず 作画を直すということで・・
「お願いします」と戻ろうとする一久に
「待ってください」となつ

「そうです 子どもがみて わくわくドキドキするような・・・」
一久は 頭の中で なつの言葉を咀嚼しているような表情
をしながらも
「子どもがみるものだからリアリティーは無視してもいいってことですか」
「そんなことは言ってません」
「僕には実際 まだわかってないんです
皆さんのやろうとしていることが
現実的な世界のリアリティーを追求していようとしているのか
アニメーションにしかできない動きを追求していようといるのか
どこに向かっているのか わかってないんです」

みんなの言葉もない様子に 何か察したのか
「スミマセン 新人なもんで・・・これからも教えてください」
一久の去ったあと 口々に・・
「すごい新人が入ってきたな」
「カチンコも叩けなかったくせに」
「東洋動画の、問題点をズバリ口にしやがった」
と 時代劇にディズニーの要素を適当に入れてるだけだとまで吐露する堀内くん

自分たちにできる新しい表現方法を見つけていくしかないと 下山さん
マコさんが なつに尋ねます
まさか『鵯越の逆落とし』あなた知らないって?

なつは 「知ってますよ それくらい!」と自分の席に戻りましたが 誰の目にも「知らないんだな」スケルトンでした

                        
「僕も 自分でわからないんです」
飾らず正直じゃん?
こうやって 見直すと 面倒くさいのは否めない
大志くんも「 こいつめんどくせー」って思ったんだもんね
でも  仕事熱心な いい青年ですよね!
あれ?ひいきが過ぎる?

この 会って2度めの場面
結構 重要シーンだなと思って
だって 言い合っていたのに最後 一久の言うことに
賛同しちゃう照れ
下山さんもあわてたかな
お互い 将来結婚するとは
まだ これっぽっちも思ってないでしょうが
アニメーションに対する情熱や仕事への向かい方
2人の原点だったのでは
無自覚 無意識 ながらもね

尚 私が この2人の原点だと思ったやりとり
10分以上の長まわしの撮影
台本も10ページだったとか
一発でおさめるって 
それを知ると更に名シーンだと つくづく思います
それに何テイクしたかはわかりませんが
凄くないですか❔❗
10分の長まわし このセリフ
きりがないので この辺で

今回も ありがとうございました🙇‍♀️



ここからは2024/06/28

まさかこのドラマの牛若丸(義経)の話や鵯越の話をして 
その3年後に鎌倉殿の13人 九郎義経と共に戦う畠山重忠を演じるとは………
なんと感慨深い………
ここは鵯越ではなく…鉢伏山という説もあるけど
あ 実際ドラマで鉢伏山だったかな


やはり……中川大志くんがいつか主演をやるなら
(大河ドラマは) 文化人<武士ですな指差し
上矢印観てみたいけどね

そして 今回ここもプラス
製作課に戻ってきて 作画課のことを報告
あの連中がよく言うこと聞いたなぁと露木さん
何を思ってるんだろ……心根にはアニメ愛
まだ未知の領域に興味津々の新人
だから 変人じゃないよ

🙇‍♀