♪ポーニョ ポーニョ ポニョ……
風邪の私を置いて父と母はポニョの元へ旅立った。
最近やたら仲良く半径20㎝以内にいる二人。
父がとにかくずっと観たがりついに出掛ける事に。
「私も観たかったよな…」
態度がでかい弟と二人残されて悲しく思う。
弟の方をチラリと見ると一瞬目が合う
「………」
「………」
向こうもどうせまたチッとでも思ってるんだろう。
いつものごとくお互い無言で目線は戻る。
とゆうかコイツは母がしつこく誘っても頑固に断固拒否ったから行けなかったわけじゃない。
私が一人でうじうじしてるだけ。
ポニョ…の後が聞き取れずポニョが何かもわかんない私はつい最近いとこの家でパンフを見てドびっくり。
(しかもここでポニョ=ジブリ映画って知る)
主人公のあだ名?と思ってたらまじでポニョ。ポニョ。
「ポニョ」ってものがいて ポニョはポニョなんだ…あっもうわけわからん/д`)
見た瞬間気持ち悪い生き物だな~~と思った。
絶対一発で「かわいい」とは思わない。
皆どー思ってるんだろう。
《想像例》
●女:「ポニョかわいぃ〜*☆!!」
嘘つけ!ただのぶりっこだろ〜ないない、
●おっさん:「ポニョってかわいいな…」
熱帯魚と違いますから。
●こども:「ポニョかわいいねぇ〜〃」
お前の方が可愛いよ。
●男:「ポニョかわいいよな〜っ!」
そんな男嫌。
●ギャル:「ポニョかわいくね?」
これまた惜しいが何か違う。
ほらどんな人に例えてもしっくり当てはまらない。
ポニョってそーゆー奴だ。
いつの間にかうとうと寝てて起きると母からメール。
>『ポニョ観た
意味がわからない。
ブルーンブルン,ガチャガチャと帰って来た音ではっきり目が覚めた。
二人そろって
『「ポーニョポーニョポニョ♪♪」』
と歌いながら近づいてくる。
「ただいま〜」
と手元はポニョのパンフレット。
何だかんだ行動と見た目はすっかり毒されてる。
やっぱ面白かったんだろーか。
気になる。
好奇心やら観たいやら行けずに半分悔しい思いやらゴチャゴチャな私は「どうだった」と聞きまくった。
二人とも目をそらす。
「…内容もねぇポニョ〜みたいな」
「絵コンテは綺麗だよね」
「もののけ姫はよかったな」
わからぬ。
しかも今もののけ姫って関係ない。
「もう一度観たいとは思わん」
と母がキッパリ言い切った。
「あ。でもねぇ父さんはも一度観たいんだって。」と 母はにやりと笑う。
そっか、父はも一度観たいほど面白かったのかと思ったら
「何かもう途中で寝ちゃったんだって〜」という母の声にがっくりした。
「……だってなぁ〜………なんっかもう いい作品じゃないんだよ!」
とブスっ面で煙草を吸いに行く父が気の毒になった。
CMの度散々「観たい観たい」騒いでたのに…
父はミス.大失敗しても「いいんだよ父さんはこっちのがイイんだ。よかったんだ」と絶対強がるし
映画=完全観賞する人だし
その父が寝た上更に「面白くない」と言い切る。
パンフを見て思うのは
「…ピノキオ魚バージョン?」
それを聞いた父はすかさず「あ〜それはなかなかいい例えだなー」と一言言った。
私は「そっか」と言いつつ何だか嬉しくなった。
結局のところ映画は大して面白くなかったのだ。
観に行けなくてよかった。ポニョが面白くない魚の子でよかった。
「面白かったよー!!!」なんてハイテンションで帰って来られたら私は大後悔とやり切れなさの渦の嵐だった。
その後二人は仲良く並び『爆笑レッドカーペット』を見て延々大爆笑。
なんかポニョよりよっぽど楽しそうだった。