携帯小説【バケモノ③】
カメレオン執事に案内された場所は
町外れの倉庫。
中から奇妙な音楽が聞こえる
女はなめられてたまるか
と余裕綽々で答えた
知ってるょココ
クラブでしょ
友達が行った事あるっていってたもん
カメレオンがニヤリと笑い首を横に降る
女は恥ずかしくなり
いそいそと謎の箱の扉を開ける。
バーン!と扉が開くと同時に
奇妙な音が耳一杯に飛び込んで来た
女は「いっ」
て顔を踏ん張りながらも冷静を保ち中へ進む
カメレオンは相変わらず笑っている
冷静を保つ女はココに居る資格を得た
すると人だかりが見え
女は目が点になった。
そこには
金髪のサラリーマンや全身豹柄のギャル男、ニワトリ見たいなおじいちゃん達が
音に乗ってた
ターンテーブルもないしギターもない
ボーカルも居ない
女は感情がコントロール出来なくなりカメレオン執事に罵声のように尋ねる
ココは何?
クラブでもなければライブハウスでもない
ロックンロールでもなければヒップホップでもフォークでもない
この音楽は一体なんなの?
カメレオン執事は
答える
ヒップホップが黒人の音楽だとしたら…
ロックが白人の音楽だとしたら…
演歌が日本人の音楽だとしたら…
この箱の中めちゃめちゃな音に基礎のないアンバランスな奇怪な踊りで
それぞれぶっ飛んだ恰好でパフォーマンスをする
名付けて「パラドックス」
は目立ちたい人達の音楽なのです