しょーねんの、うた⑫(携帯小説) | free life

しょーねんの、うた⑫(携帯小説)



~二章~



高度経済成長をとげた都市の中央区
高速道路の下の交差点右側にあるマクドナルド。



そこの着替え室のロッカーの奥
見覚えのある白のラバーソールとピンクのライダーズが掛かっていた



いらっしゃいませー



と、ぎこちない声で接客しジャンクフードの中を右往左往する新人


カウンターの後ろに三人並ぶももう駄目。
テンパりジュースを溢す。


狭い厨房を徘徊し
トポントポンまたジュースをつぐ
ぎこちなさに
客はますます列をなしぎこちなく見つめる


その髪がサラサラのバイトの女の娘はチッと舌打ちをし
ジュースを取り替える



不向きな事で向いてる人に勝つ為には努力だけじゃ一生追い付けない


向いてる人はその面での努力をしてないのだから。


経験プラス何かが必要。
閃き、気付き、感覚ではカバー出来ると考えてる


大切なのはナチュラリズム。
イチローは試合中
必要な時以外
体の力をぐにゃり、と抜く


レギュラー争いに必死だった松井は
どんな時も全力でプレーし
骨折した


イッツ ナチュラル



謎のバイトの女はぎこちないまま仕事を終えて
マクドナルドの制服を壁に投げ捨て
壁に掛けてあるピンクのライダーズに袖を通す。


そしてラスト
白のラバーソールを履き
ふーっとため息を一回。



街は夕方
空は赤青醒めていて
街中熱いトマトジュースをソーダを入れ冷ました感じのカーテンに包まれていた。



謎の女はイライラしていた。
謎の女も心に怒りの歌を
持った少女だった



帰り道、
近くのライブハウスに入った。
このイライラした気持ちを発散したかったから
何処のライブハウスでも良かった


たまたま入ったライブハウス。
そこは女が昨日蹴っ飛ばしたパンク少年が出演する
この街一番の小さなライブハウスだった