小学2年の時、白黒の「鉄腕アトム」を観て「僕、漫画家になる…と言った少年は、もうすぐ45歳を迎える。

10代の頃、流行っていたのは、格闘漫画。筋肉隆々の男たちが力を競い合う漫画だった。元々博愛主義の僕には、そんな漫画は描けず少年漫画に見切りを付けたのが、中学3年の時…。


高校受験でここには書けないスッタモンダがあった僕に光を与えて頂いた作品が、渡辺多恵子先生の、「ファミリー」であった。元々足に障害を持ち、おまけに、背骨を痛め体育は全て見学と言う境遇に置かれた僕は、バスケの上手い男の子を「いいなぁ~、カッコいいなぁ~」と言う目線で見ていたせいか、女の子の気持ちの方が理解しやすかった…。


そんな訳で、少女漫画に足を踏み入れた僕…。男子禁制のアシスタント募集に応募して一次予選を通過し、渡辺先生にお会いする事が出来た。みっちりとテクニックの数々を教えて頂いただけでなく、沢山のお話を聞かせて頂いた。それこそ教祖様の様にあがめていただけに、採用はされなかったが、「才能あると思うから、沢山描きなさい」と頂いた言葉を信じ描き続けて来た…。


自分だけの絵柄を作り上げるのに、多大なる時間を費やし、やっと見つけた絵柄とストーリー。


編集社に持ち込みを続け、既存の漫画雑誌ではダメだと気づき、文芸社さんを見つけた。絵本、小説、漫画を出版している事を知り、メールでの問い合わせに、先方からお電話を頂いた。翌日描き上げてある原稿152ページを全て送り、今日、「原稿が届きました、少しお時間を頂きますが、会社としてどのようなご提案が出来るか、改めてご連絡いたします」とのご返事を頂いた。クイックな、お返事に喜ぶ半面、どのような回答が来るか不安でもあるが、思いが伝わる事を、切に願う僕である…。