僕の描いた漫画を師匠に読んで頂いた所、「メルヘンじゃないんだから…」と批評を頂いた。

確かにメルヘンなのかも知れない…。だって描いてる本人が、漫画家になる夢を持ったままなのだから。正直、リアル女子高生の姪っ子に、「最近の女の子はこう言うのを読むんだよ」と借りた漫画は、僕には全く笑えず、描きたいとも思えなかった。


少子高齢化が進む中、僕には「今、受ける漫画」は描けないのかも知れない…。連載出来る雑誌が無い。これは、嫌でも認めなければならない事実であろう。しかし、師匠にダメ出しをされたからと言って、描きつづって来た作品を、「はい、そうですね」と捨てられる程、甘い根性で描いて来た訳ではない。


ならば雑誌連載を諦め、「一冊の本」として世に出す方法を考えれば良いと気づいた。それには作品数が足りない。描き溜めるしかない…。幸い描きたい事は沢山あり、下書き前のネームと呼ばれる物は溜まっている。


44年障害者と健常者の狭間で生きて来た僕にしか描けない物が有る筈…。20年サラリーマンをやりながら、漫画家を夢見て来た事を否定したくない。プロになる事がどれだけ難しいかも、それなりに自覚しているつもりだ。否定もされたが、読んで涙を流してくれた人もいた。


妻子を養って行くのも大変だが、独身で叶うのかどうかも分からない夢を養うのは、エネルギーを必要とする。心が折れそうになるのを必死に食い止めなければいけない。正直つい最近心が折れる寸前まで行った。隣の家の坊やが、イラストを見て面白いと言ってくれたから、何とか折れずに修復中である。