昔みたいに
どんどん動けたら＊
昔みたいに
あっという間に
治ったら＊
昔みたいに
明日はきらきら待ち遠しくて＊
昔みたいに
肌は厚みと弾力があって
髪は均一に艶やかで＊
しなやかな血色
温度と湿度と
細胞の密度が高いころ
＊＊
昔みたいに
何度でもやりなおせて
＊
＊
昔みたいに
濃いポテンシャルで
集中できて＊
新しいことや
好奇心
みらい
あれもできたのに
これもできたのに＊＊
昔は…
むかしは…
＊ ＊＊…
＊＊＊
気づいたら
ここのところ
そんなことばかり
クヨクヨ考えているような
気がします
それは
悪いことでもないと
思うようにもしています
きっとこれから
しばらくか
かなり長くか
もっとか
共に歩むであろう思いであり
感情
かもな
と予想するので…
…
ただそういう時期に
いるんだ
と
そう思っています
10代にも
20代のころも
30代
40代
渦中にいるときは
今思えば
また
今とは違うジレンマも強く強くあって
苦しくて
やりきれなさや
正義感や
納得できないことや
疑問や
叶わない思いや
怒りにどっぷり浸かっていて
そんな火で
気持ちが
たぎったりしたものです
その火を消すために
たくさんの涙も必要でした
それなりに
息苦しく
今と同じ
不安でしたし
「まだ先に未来がある」
そのことは希望一択ではなくって
良くも悪くも
まだまだ続く日々を示すことでもありました
♪若さゆえ〜
苦しみ〜
若さゆえ〜 悩み〜♪ ←わかる人〜
懐かしい昭和の曲 もいっちょ
苦しい時や
掻きむしるような出来事も
今となれば
あのときのあのエネルギーでしか
なし得なかった
大切な かたち
ならばきっと
今だって
今のワタシにしか
できない かたち
ほんとうに
いつの間に
時はすぎたのかなあ
そっと気配を消して
淡々と
水面下で刻むわたしたちの＊いのち＊の時間
そう思い
このひとときひととき
行動のひとつひとつ
明日には
叶わないかも知れなくなるから
しっかり感じていたいと
思う昨今です
いつも思い出すのは
ワタシが
鼻息あらく
人生これからなんだからね！
って息巻いていた
10代後半から20代
祖父母の葬儀や
恩師の病
そんな風景をぼんやり
通り抜けながら
老いは
想像もできない遠い先にあったということ
そしてそれでもちゃあんと
そんな遠い先も近づくってこと
あたりまえのことなのに
不思議で不思議でしかたない
ワタシは身体は今にあるのに
記憶のワタシは幼児から思春期から
社会人なりたてから
駆け抜けてきた
今までの自分を
行ったり来たりしています
それは少しスローな
走馬灯のよう
残りの時間のこと
最近
母が入院し
万一のこととして
もしものとき
どこまで処置をしますか？
と
医師にきかれ
返事は持ち帰りとさせていただきましたが
若かった頃の母を
思い出したりしながら
どうにも
なぜか
自分のこの先の限界を
問われている
そんな気がしてしかたなくなってしまったのでした
なんだかね…
ぴお