私は少女に出会った。
ふらふらふらふらただ歩く少女の手首には血の滲む包帯。
髪の毛には数本の白髪。
それに釣り合わない白いゴシック・ロリィタ。
少女の周りには人がいなかった。
何故か目を奪われたその時に、少女は私に気づき、目を合わせた。
光のない真っ黒な瞳。
何も映さない。
小さな口がちょっとだけ開いて私に言葉を伝えた。
「……貴女も死を望むのかしら?」
何を言っているのか理解…できてしまった。
そう。私は【死】を望んでいた。
誰にも相手にされなくなった時、自分の存在価値を無くし
ただひたすらに死を望んだ。
でも死ねなかった。
だから私は少女に会えたのだろうと今さら気がついた。
分かっているのであれば死なせてください。
そう、唇の動きだけで伝えた。
少女の唇の端がゆがんだ。
嗤っているのだ。
「貴女の願い、叶えてあげるわ。」
その瞬間、目の前が真っ暗になった。
「私の声が聞こえているかしら?」
ええ、聞こえています。
「今から貴女の望み通り死なせてあげる。」
嗚呼、本当に死ねるのですね。
「そう。貴女は死ねる。ただ、約束がある。」
なんですか?死なせてくれるのならどんなことでも・・・
「死んだ後、私に貴女の眼を頂戴。」
眼ですか?そんなの構いません。
「そう。ありがとう。じゃあ、楽になるといい。」
は・・・・・・い・・・
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うふふ。
新しい眼。
私の物になった。
さあ、またホルマリンに漬けなくては。
これで9つめ。
さあ、次は・・・だぁれ?