おはようございます
今日はブログでしりあったお友達が脳血管撮影
(脳アンギオ)を受けます。
なので、脳血管撮影について書いてみようと思います(怖がらせてしまったらどうしよう)
レントゲンやCTに比べ侵襲の高い検査ではありますが、割と頻繁に行われる検査ですので、
先生達も慣れていますし、怖がらなくても大丈夫です。
ただし、脳腫瘍の栄養血管を塞栓するとなると、
手技がワンランクアップしますので、
それなりの修行をした先生が行うことになります。
脳アンギオはこんな台の上で行います。
消毒して、上のような清潔な布をかけます。
通常、頭は動かないように固定されますが、
方法は施設によって様々です。
検査をするために、動脈を刺しますが、
ほぼ大腿動脈が選択されると思います。先生により橈骨動脈(手首)から行うこともありますが。
カテーテルの操作性は大腿動脈の方が高いですので、塞栓を控えてる場合は必ず大腿動脈からのアプローチになります。
局所麻酔をした後、シースといって、逆流防止弁がついた太いストロー状のものを動脈に入れます。
カテーテルを容易に出し入れできるようにするためです。
嫌な感じがするのはここまで
後は、カテーテルで脳を栄養する大血管6本を症例に合わせ選択して撮影します。
①左右内頸動脈で2本
②左右外頸動脈で2本
③左右椎骨動脈で2本
後は最初に総頸動脈を撮影することがあるのと、
上の全部を撮影するわけではないので、
回数は人によりまちまちです。
造影剤を流して放射線を当てると上の写真のように写ります。
造影剤ですが、CTやMRIで造影剤を使ったことがある方は知っていると思いますが、
身体がカーッと熱くなりますよね?
それと同じことが脳でも起きるので、
選択した血管により、目の奥がチカチカしたり、
顔や後頭部が熱くなったりします。
また、先生が注射器で造影剤を注入する場合と、
インジェクターといって、器械で注入する場合があり、器械で注入すると、勢いが凄いので、
とても熱く感じます
でも!動いてしまうと画像がブレるので我慢です。
造影剤で灼熱感を感じるのは、
造影剤の浸透圧が高いからです。
例えていうなら、ガムシロップを血管内に注入する感じ
でも、一瞬で消えるのだ。
髄膜腫の場合は、脳腫瘍の中で1番栄養血管が豊富と言われていますので、
手術時の出血を減らすために、栄養血管をノリのようなものなどで閉塞させることがあります。
これは、細い血管にマイクロカテーテルといって、更に細い管を入れなければいけないので、
上級者のお仕事になります。
閉塞した後に、痛みを感じることがありますので
(人によりますが)
我慢せず、訴えてくださいね。
無事に塞栓が終わったら、もう一度撮影して
治療、検査は終了です。
最初に大腿動脈に入れたシースというストローを抜いて先生が15分くらい手で圧迫します。
なにせ、太い動脈ですから、きちんと抑えて穴を塞がないとね
その後
ウチの病院は反対の腰からビシっと止めますが。
だいたい、5時間くらいはベッドで良い子に寝てなくてはいけません。
通常絵のように右の大腿が固定されていますが、
膝を曲げると当然股関節も曲がるので、
右足は絶対曲げないでください。
出血が怖いので
もし!腰が痛かったら
左足を曲げて、そーっと腰を浮かせてみてくださいね
後は、造影剤は浸透圧が高いと書きましたが、そのせいで、血管内に水分が集まるため、
尿がちかくなります。
恥ずかしいからと我慢せずに看護師さんにお願いしましょうね。
我慢は血圧を上げたり、体にいいことはないので。
以上、書ききれたかはわかりませんが、
脳アンギオの説明でした。
tさん、頑張ってくださーい
怖がらせてたらどうしよ。ってか、間に合うかな?