Everyone's star and deserves the right to twinkle -2ページ目

Everyone's star and deserves the right to twinkle

ブログの説明を入力します。

9万5000人以上の子供の栄養治療など、半年間で計45万人以上に医療を提供してきました。
とはいえ、MSFはソマリア国内で活動する数少ない援助団体の1つです。治安情勢のため全体像を把握することは困難ながら、活動地でみられる栄養失調率の高さに対し、国際援助が足りていないことは明白でした。
 
秋に入ると、栄養失調で衰弱した子供の命を脅かす感染症、はしかが流行。医療制度が破綻したソマリアでは予防接種も普及していません。MSFは各地を制圧する武装勢力などに集団予防接種の実地許可を求めましたが、交渉は各地で難航を極めました。
11月には雨季の始まりとともに、劣悪な衛生環境の避難民キャンプでコレラが流行。一方でソマリアを逃れる難民の数は増えつづけ、ケニアとエチオピアの難民キャンプは受け入れ能力を大幅に越える事態に陥りました。
 
ソマリアの人々がいま直面する危機を世界でも最悪のものにしているのは、国際援助を阻む暴力の存在です。
 
10月にはケニア側国境近くのダダーブ難民キャンプで活動していたMSFのスタッフ2人が拉致され、その行方は現地もわかりません。
そして12月29日、モガディシオ市内のホダン地区で2人のスタッフが銃撃され、死亡。MSFは2つの医療施設などの活動停止を余儀なくされました。
これによって、モガディシオにおける活動の規模は半減することになります。
 
暴力に阻まれた行く手の先に現在もある危機を国際社会に訴え、苦難が続く人々を救う手立てを、MSFは模索しています。
 
Everyone's star and deserves the right to twinkle-120409_2018~01_Ed.JPG
 
 
COUNTRY DATA
 
1991年から内戦による無政府状態が続き、国民は劣悪な生活を強いられてきた。2011年、大干ばつの影響で餓死が拡大。約25万人が近隣国に難民として逃れ、国内避難民は150万人に上る。援助が襲撃の対象になり、MSFは2008年のスタッフ殺害事件を機に外国人が常駐しない遠隔活動を行ってきたが、昨年来の危機を受けて緊急援助を開始した。
 
Everyone's star and deserves the right to twinkle-120409_2016~01.JPG
 
REACT 2012年4月号