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                  ※直接試験コースを歩いて覚える受験者  

 2月中旬某日、午後から貯まった休みの消化ということで仕事をあがる。次いでに自身の緊張感を煽るため免許センターに立ち寄ってみる。昼休み中でロビーや屋外では例によって外人がたむろしている。コースは暗記のため受験者が歩いている。待合室に上がりベンチで昼寝中の強者を横目で見つつ本日午後の試験の掲示を見ると、大型は1時45分から1人だけ試験を行う予定になっている。しかも試験コースは変則の2番コースでこれは勉強になるため見学していくことにする。

 S部免許センターでは普通免許のほか自分が取得を目指している大型と普通2種と2輪しか技能試験を行ってない。試験コースの掲示がそれしかないのである。大型2種(営業バス)やけん引などはC部(S岡市)まで受験しに行かなければならないのであろうか?これでは近隣に住んでおりなおかつ時間に融通のきく人でないと試験場で免許を取得するのは困難なはずである。早退ついでに自転車で立ち寄れる自分は幸運である。

 都市のバス乗り場のような発着場では午後の試験の受験生が集まり始めている。発着ポイントは1~8まであり、大型はだいたい一番端っこの8番乗り場になる。ホーム端ベンチにぽつんと座っている本日唯一の午後の受験生と情報交換をする。Mさんという若くてマジメな人で本日2回目の受験だそうだが、一回目は去年末ということだ。やはり仕事のスケジュールの都合と合わせるのが大変らしい。彼は前回坂道発進に失敗して試験中止となったそうだ。他の試験場では当たり前の試験中止がここでもありうる事を改めて知り襟を正させられる。やがて1時45分となり普通試験車と同時に大型試験トラックも入ってくる。試験官はAさんより若めで背の高い人、発着場に据付け下車するや否やすぐ試験のオリエンテーションにはいる。といっても8番乗り場にはMさんと自分しかいない。即座に試験官に“あなたはなんですか?”と聞かれたため“大型試験の見学です”と答えると“ここでは見学できませんので2階の待合室で見学してください”と、にべもなく追い出される。

 実は先ほども他の試験官から“見学の人は2階の待合室へ”と言われたばかりで、この日は邪魔者扱いでどうもイヤな雰囲気だ。試験官は現職の警察官なので指示に逆らうわけにはいかない。コース横の待合室入口付近にはブラジル系合格屋がたむろしているので彼らの中にまぎれて見学した。彼らは追い出されない。2番コースは坂道発進が他の3コースと違い逆から進入するため外周コースの導入が変形となったりする難しいコースだ。その坂道発進もMさんに嫌がらせの様に急勾配からの発進となる。彼も普段4tクラスは未経験との事で自信なさそうであったが、慎重に走り無事完走した。やはりカックンブレーキ気味で試験官にその辺を注意されたそうだ。

 ひとつ気になったのはMさんが試験のあいだ例の試験車荷台テント席にまだ20歳くらいの女の子が座っていたことで、この次に彼女も大型を受験するのかしらんと気になっていた。しかし試験が終わると試験官は彼女を下ろしトラックをそそくさ車庫に入れてしまう。Mさんに聞くとこの後3人ほど普通車の路上試験があり、くだんの試験官が引き続き採点を行うのだが、次の順番の人は受験車種が違っても規則で乗せなければならず彼女が荷台に座っていたのだという。よく判らない規則だ。この日も温暖化の懸念がみられる小春日和だが花粉が舞い始めており花粉症の自分は鼻がむずがゆい。

 Mさんは今日で2回目なので話の中でさほど有用な情報は得られなかった。2人でロビーに戻りながら自分は安全協会で2,3用事をすませ、彼は技能の受付で受験票を戻されている。(おそらく不合格)2人でまたお互いの健闘を祈り帰途につく。

 さて、1回目の試験で自分がなぜ落ちたか考えてみる。コース暗記と安全確認は自信があった。しかし逆にオーバーアクションな安全確認のあまりハンドル操作が遅れるきらいがあったのは事実でこれが試験後、“もっとスムーズな運転を・・”とか“大回りに注意・・”とかのコメントに裏付けされると思う。

 これはインターネットの受験記で“試験に合格する早道は安全確認など減点の大きいもの(1回マイナス10点)をうっかり取られない様にすることだ”と書かれていたため本番ではオーバーにでも確認動作をした受験対策だった。また他の受験記ではハンドルを回しながらミラーを見て減点されたと記述があり、そのため安全確認後正面むいてハンドル操作を行う練習を繰り返ししていたのである。次回はこの辺をもっとブラッシュアップしなければならない。まとめると

① S字など狭路の入口でハンドル操作するさい途中アテ舵や戻しなど修正せず一発で決め、その間に落ち着いて“小声で”安全確認をすること。
② カックンブレーキをなくすように意識してペダルを踏むこと。
③ 課題から外周に出た時の車線変更もすぐ第一走行帯に入るようにする。・・など。

 実際運転中にカーブの曲がりを見てハンドルを回す回数を予測し、操作一発で決めるのは、やってみると相当困難なのだが、この辺を意識して次回の受験に臨みたいと思う。