京阪 3000系 プレミアムカー報道に関して | YUSUKEのブログ

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こんばんわ

 

私は、毎日京阪電車を利用している京阪ユーザーです。

 

昨今、京阪電車の準特急型車両として活躍中の3000系型車両に新たにプレミアムカーの導入が検討されていると報じられました。

 

日中の特急 毎時6本のうち約4本フラグシップである8000系、約2本が青い3000系型の特急車両によって運行されています。

 

3000系は、車両中間に転換クロスシート、車端部はロングシートを備えた車両となっており、また車内は黒を基調とした暗めの雰囲気を醸し高級感を演出させたまさに特急電車にふさわしい車両と言えるでしょう。

しかし、8000系と比較すると、車内設備の面ではかなり劣っています。(8000系が豪華すぎる)

特に、2列1列に構成され、3扉車である当該車両は座席数が8000系と比較すると圧倒的に少なくラッシュ時には立ち席を確保するのに良いものの、日中でも土日の場合は座れない場合もあります。

 

そのためか、快速特急 洛楽は、特急と比較すると混雑が幾分か緩和されているためこの3000系での運転が主体になっています。

ただし、プレミアムカーの利用率を向上させるために特急運用としていることも十分考えられる。

 

何れにしても8000系と比較すると当初快速急行用として製造されたこともあり、快適性の面で劣等感のある3000系ですがこの車両にプレミアムカーが設置されるとの報道がされました。

 

これが実現すれば、日中はおろかほぼ全ての特急がプレミアムカー付きの運行になることでしょう。

 

しかし問題はあります。

まずは、普通車の座席数で現在でさえ8000系よりも圧倒的に座席数が少ないにもかかわらず、1両を削減しても自由席の大幅なサービス低下を引き起こさないのか。

また、3扉車を改造する場合、座席からの景色に影響がないのか。

新たに車両を新造するとなると、コストの増大をまねく他、捻出された比較的新しい車両の中間車6両(電動車かな)をどうするか。などなど課題は山積みです。

 

また最近問題に感じることは他にもあります。それは、快速特急の平日の運行時間帯です。

上り丹波橋、中書島ー大阪方面の該当する特急は夕ラッシュにも関わらず毎時2本減便されており、かなりの混雑になっています。

6000系で構わないのでこの減便された時間帯では上りの特急を増発するべきでしょう。

 

または、快速特急「洛楽」を丹波橋駅に停車させるのも一つの良い戦略でしょう。

伏見稲荷、東福寺、近鉄乗り換えで京都駅への速達利便性が大幅に向上します。また、特急の混雑緩和にも繋がります。

 

さらに、今後快速特急の本数を増加させる場合、この丹波橋駅停車は、JRからシェアを奪いかえす大きなポイントになりうります。

快速特急「洛楽」は、阪急電車への対抗として運行されているかもしれませんが、JRの新快速にも太刀打ちできる競争力を秘めています。例えばJRの大阪ー稲荷間は、通常880円の料金がかかります。一方で京阪の場合は淀屋橋・京橋ー伏見稲荷間は400円です。プレミアムカーを利用しても900円となります。所要時間が快速特急効果で10分縮められた場合は、約40分で到達することが可能となり、JRの奈良線への乗り換えを含めると所要時間面でも優位にたちます。時間、快適性、料金面全てに優るため、観光面に置いてJRから確実に京阪がシェアを奪い返すことが可能になります。(ただし、外国人のレールパスに課題あり。京阪はプレミアムカーの豪華さでアピールするか・・・)

丹波橋駅は2面4線の待避設備をもち、緩急接続による利便性向上、近鉄との連絡口であり京都の南の玄関口とも言えるため、この丹波橋停車は将来的にさらに増発をする場合は必要な措置かなと考えてます。

(中書島にも停車させろという声が出てくるかもしれないが、観光面と利便性を考えると必要度は下がる。)

 

沿線人口が減少していく課題に対して、このプレミアムカーといい快速特急といい、京阪は前向きに取り組んでいる模様ですね。

 

この3000系のプレミアム化改造は、顧客単価を上昇させるための戦略に舵を切り替えるようなものであり、観光面を踏まえた戦略と言えます。今後の戦略に期待ですね。