美しいスウェーデン映画はいかがでしょう。

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あらすじ
いじめられっ子の少年オスカーは、隣に引っ越してきた少女エリと出会う。彼は、彼女のミステリアスな部分に徐々に惹かれていく。でも、実はエリはヴァンパイアで最初は自分からオスカーを避けていたけれど……。

この映画は静かで儚く、北欧独特の白さと血の真っ赤なコントラストが美しい恋愛映画です。
(一応ホラー映画という分類にしてますが、実際には恋愛映画に分類されてました。)


いじめられっ子のオスカーには父親がいません。正確には、父親は同性愛に目覚め、出ていってしまいました。

そんなある日、エリと出会って、オスカーは彼女のことが気になり始めました。
オスカーとエリの部屋は隣同士、壁を通して2人が話をできるようにオスカーはモールス信号を勉強するようになりました。

そんなとき、家の周辺で殺人事件が多発しており、被害者は、逆さ吊りにされており血を全て抜かれていました。

オスカーへのいじめはエスカレートし、彼はエリから「やり返しちゃえばいいのに」と背中を押されます。背中を押されたオスカーはいじめっ子のボスの子を棒で殴り、やり返すことに成功。

が、逆上したボスの子の兄によって「プールに3分間潜ることができなければ、左の目玉をえぐり出す。弟の耳の代償さ」なんて言われます。耳(取れたわけではない)の代償が目玉ってまぁまぁひどい気もするもんですが、元々、この兄の目的はオスカーを溺れさすことにあったんでしょうね。
もちろん、3分間も潜れるわけもなく、オスカーは息絶える寸前だったのですが、そこにエリがやってきて、間一髪でオスカーを助けました。

そうして2人は幸せに暮らしてめでたしめでたし、なんて、そんなことではないです。


エリは200歳の少女なんて書いてるけど本当は"少女"ではないです。
これは、実際に映像で見たわけではないのですが、エリが着替えてるシーンに彼女の股間が映るシーンがあります。
オスカーくんも男の子ですので、それなりに着替えをチラ見するのですが、日本の修正版を見るだけでは、裸を見てしまって罪悪感を感じちゃった男の子。にしか見えません。
ですが、ホントの映像(無修正映像ともいう)ではエリの股間に1本の深い傷があります。去勢の後です。
つまり、エリは彼女ではなくだったのです。
今流行りの男の娘ってやつですよ奥さん。それにしてもエリちゃん可愛いゾ。↓
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とにかく、卑猥なシーンでもないにも関わらず、物語の核心をついたシーンをぼかしてあやふやにするのと同時に「200歳の少女」と少女に限定してしまう日本版に幻滅すらしてしまう始末……。
(気になる人は頑張って画像検索していただけたら見れると思います。)


そして、その事実を受け入れ、エリとともに生きることを選んだオスカー。
エリには、保護者的な人が居ましたが、実際の保護者ではなく、人を殺してエリのために血を集めているだけの男でした。その男は自ら硫酸を被って自殺します。
物語の最後でオスカーは、エリを日光から守り旅をします。
2人で勉強したモールス信号でコミュニケーションをとりながら……。

今度はオスカーが硫酸を被って自殺した男の代わりになるのか、と考えると色々とくるものがあります。オスカーにそんな重い役が務まるのか、とか歳をとらないエリと変わって、彼は歳を年々重ねていくのだから、いつかはエリと別れる日がくるだろう、だとか。
一見見れば、スウェーデンの可愛いロリショタの微笑ましい恋愛映画、ですが、本当は、淡く儚くも美しい男の子と男の娘の恋愛映画だなぁ、と思います。


リメイク版のモールスもオススメです。
こちらは、クロエちゃんがエリ役(モールスではアビー)をやっていますが、"少女"として描かれています。


美しくも儚い、そんなスウェーデンの恋愛映画を是非お楽しみください。




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