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@ぺんぎんのブログ

音楽、読書、子育てなどなど、@ぺんぎんが日々感じたことをお伝えします。


中学生の頃、毎月小遣いを1000円もらっていた。

小遣いはほとんど本かその頃ハマっていたプラモデルの購入代金にきえた。


本といっても、文庫本にすれば月に4冊程度。

分厚い文庫本はなかなか買えない。


したがって、芥川龍之介などの厚みが薄い作品をよく読んでいた。


これもその一つ。おそらく再読だったのだと思うが、内容については記憶が全く欠落していた。


この本には、「青春はうるわし」と「ラテン語学校生」の2作品が収められている。


どちらも、青年の淡い恋とその終わりを描いたものだ。


主人公の青年たちの片思いから話が始まり、うまくいきそうな気配がありながら、結局何事も起こらず恋は主人公の内部で終わりを告げる。


「ラテン語学校生」のほうは、それでもかなり急接近はするのだが、既に自立した女性(主人公とさして歳は違わない)とまだ学生の身分でしかない主人公では恋が深まるはずもなく、彼女は別の男性と婚約するにいたる。


若い頃に読んでいたら、単純によくある話だと読み飛ばしてしまったかもしれない。


しかし、結婚をし、子供もいる身で読んでみると、自分がこの主人公たちの年代から相当に遠いところまで来てしまった気がしてしまう。


私自身、別にめくるめくような恋をしたことがあるわけではないが、この作品には若い時でなければ味わうことのできない気持ちに溢れていて、たまらなく懐かしい気持ちがした。