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ギャンブル依存症の方々へ

私は重度のギャンブル依存症でした。人生の転落から社会復帰に至るまで、少しでも多くの依存者の方々へ届いて欲しいと願い、この経験をまとめました。ギャンブルは何も生みません。幸せな生活を取り戻して下さい。


夜の接客業。
偏見を持たれている方々は多いと思います。
私は色んな人間を見てきているので、職業に偏見はありません。
しかしホストやキャバクラなど風俗といった職業の偏見が消えないのは事実だと思います。
風俗と性風俗は違います。偏見の根幹かも知れませんね。

ここでは元ホストだった男性(以下J)について記載します。
彼は元々高校時代の友人を介して知り合った友人でした。

かなりのルックスで身長も189センチ。5センチくらい分けてもらいたいほどのスタイルでした。
Jはギャンブルとは無縁の世界にいましたが、たまたま募集にあったホストに応募し、そこからJの人生は変わりました。
元々のルックスと愛嬌の良さでみるみるお客を掴み、多い月では(真偽は知りませんが)200万ほど稼いだそうです。

この頃私は大型の国産4駆に乗っていましたが、Jはその価格の5倍はする外車に乗っていました。
因みに私が所持していたその4駆も、軍資金欲しさに180万で売りました。そしてその180万円も3ヶ月で消滅しました。

Jはギャンブルとは無縁でしたが、交際相手の女性が大のギャンブル好きで、そこから彼も嵌ってゆきました。
その女性とは会ったこともありますが、色々な女性を連れていたので本命だったのかは知りません。
昼間はギャンブル三昧、毎日女と遊んで夜は酒浸り。
「こんな楽しい生活は無い」
「俺の居場所だよ」
「金は捨てるほど稼げる」
Jはそんなことをよく語っていました。

Jはどんどん容姿が変わりました。
服装からピアス、金髪にブランド品。
客から貰ったけど要らない、と言い換金することも多かったそうです。

私もホストへの誘いがありましたが「働く」という概念が消失していた時期なので断りました。
正直お金は欲しかったですけどね。

その後私がどんどんギャンブル依存になり、Jとはあまり会わなくなりました。
Jすらお金を貸してくれる相手にしか見えなくなっていたのかも知れません。
実際に2万円を借りた記憶があります。

Jと久々に再会したのは彼からの電話でした。
「子供が出来たよ」
「結婚した」
私の知る頃のJの優しい口調でした。

デキ婚か、Jらしいかもな。そんなことも感じた気がします。
私は子供が先の結婚も縁だと考えています。勿論欲望のまま避妊もせず行為をすることに関しては否定的ですけどね。
私自身も望まれない子供だった可能性はあります。それは人の親になれば理解できるかも知れません。

「子供超可愛いよ」

Jは嬉しそうに話していました。
ホスト時代のお客だった女性と結婚したそうです。
俺も嫁も夜の仕事辞めて真面目に共働きしてる。一軒家が欲しいよね。
とても幸せな姿でした。正直羨ましかったです。

Jはホスト時代にギャンブル依存になり、同じギャンブル依存である元お客の女性と結婚したそうです。
その後価値観の相違、金銭面の問題などで離婚。
Jは当時借金を抱えるまでにギャンブルに浸かり、1200万の債務を抱え破産したそうです。
車もマンションも売り払い、人生をリセットし、その転落を支えてくれたのが現在の奥さんだったそうです。

今回結婚した女性についてJは、アイツはとても大事な人なんだと話していました。
奥さんは元キャバクラ嬢で、とても性格がいい女性だとJは語っていました。

「お金では買えないものがあるよ」

Jが嬉しそうに話していたそのセリフは一生忘れないと思います。

一時期私が原因で連絡を絶っていたJですが、現在ではマメに連絡を取り合っています。
Jは現在製造業の仕事をしているそうです。
ホストとは正反対と感じる職種ですが、細かい作業が好きな自分には適職だと話しています。

彼の子供はもうすぐ中学生になります。
奥さんも派遣社員で働いていて、念願の一軒家もローンで購入する予定だと話していました。

あのままギャンブルを続けていたら幸せなJは居なかったでしょう。
しかし転落があったからこそ、そこから這い上がって人生を修正した彼がいます。
一度転落をした人間は強いです。
悲しみや辛さを経験した人間はより強くなります。
相手の立場で物事を考える人間、痛みや悲しみを共感できる人間。

どんな逆境にも負けることは無いでしょう。