落ち着きを取り戻した僕は、この病気と一生付き合うと決めたことを思い出した。
まわりがおかしくて、僕は病気じゃないと思ったこと。
病気を克服しようとして、色々考えたことが次々と頭に浮かんだ。
今の精神状態ならできる。このタイミングしかない。僕は勇気を振り絞り、圭に「会いたい」と電話した。
そして会う約束をした。
その日のために僕は一切の薬を飲まなくなった。その代償として、僕は復活のことを考える度に何度も嘔吐を繰り返した。
一度なくした信用はそう簡単に取り戻せない。圭がもっとも嫌がることをしていては、僕は音楽だけではなく、圭も裕地も失ってしまう。
結局復活は、僕に対してチャンスを与えるような形で決まった。
決してゼロからのスタートではない。最初に信用を取り戻さなければならないから、マイナスからのスタートなのだ。
第四章より

