僕はそのことも全て、マネージャーのせいにすることで精神の逃げ場をつくった。

なぜあの男のせいで僕がこんなにも責められなきゃいけないんだ。呪ってやる。殺してやる。

電話をするが、当然彼が電話を出ることはなかった。それでも掛け続けた。執着に。来る日も来る日も。目を覚ます度に。

だが、ある日、僕は少しだけ冷静になった。


感情的になっては駄目なんだ。
そして僕は埋詰めで抗議しようと、彼の留守番にメッセージを吹き込んだ。

その気持ちを少しは伝わったのか、久しぶりに彼から電話があった

そんななんでもない一言を聞いただけなのに、涙がボロボロと溢れてきた。
何かに縛られてがんじがらめになっていた僕の心が少しだけ緩んだ気がした。

まるで鍵のように僕の心に引っ掛かっていた。しかし、一旦この鍵が解けてしまうと「いったい僕は何故こんなに彼に固着していたのだろう」という疑問に変わった。



第三章より