白峰のような小さな集落には
町にはない面がたくさんある。
それは良い面もあれば時に悪い面も存在する。
例えば良い面を挙げるとするなら、
小さな集落だからこそ近所付き合いが活発で、
集落全員が顔見知りと言っても過言ではなく、
コミュニケーションが活発に行われる。
町ではすれ違う人だけにあいさつなんてしないけれど、
白峰ではほとんどの人があいさつを交わす。
それに困っている時はお互いさまという精神で
お互いに助け合うことが普通に行われている。
言わば、「人情によって人間関係が構築されている」のだ。
町では困っていたとしても
それを相談する人がいなければ、
解決してくれる人なんてなおさらいない。
解決するとすればなにかとお金を払うという、
「金銭によって人間関係を構築している」と思う。
この点に関しては小さな集落での生活はとても快適で、
町よりもはるかに良いと思える。
しかし、悪い面ももちろんある。
その一つは、「噂の恐怖」だ。
小さな集落だからこそ「噂」というのがすぐに広まり、
変な噂をされたくないとみんなが思っている。
それも集落の人ほとんどが顔見知りだというのだから
余計に「噂」は現実味を帯びて伝わってしまうのだ。
町では「へぇ~そんな噂があるんだ」程度ですむことが、
白峰では各井戸端で話が盛り上がる。
そのせいもあって集落の中では
意見をぶつけ合うことを避ける傾向がある。
それはもし下手に敵をつくってしまい、
それが噂になって「村八分」になることを避ける為だ。
だから話し合いということがあまり好まれず、
斬新な意見や革新的な発言がされないので、
地域活性化が遅々として進まないのだと思う。
僕らにできることはその「集落の性」を
少しでも取り除くぐらいかもしれない。
それでもそれができれば、
地域活性化がいくぶんか前身することを期待するばかりだ。