今日は「初午の日」
全国各地で様々な行事が行われていると思いますが、
白峰にもちょっと変わった行事があります。
それは「蚕の神様」に感謝をするというものです。
白峰では昔、養蚕は主要産業の一つでした。
特に蚕の繭から紡がれた絹はとても貴重で、
白峰の人たちの大きな現金収入源でした。
では、なぜ「初午の日」に蚕に関する行事をするのかと言うと、
「蚕の神様」は午に乗って現れるからだそうです。
若い頃養蚕の指導を石川県のあちこちでしていたおじいちゃんの家で、
たくさんの人が集まってこの行事に参加しました。
米粉と水を混ぜたもので蚕の繭の形・大きさをした団子を作り、
それを茹で上げた後に枝に刺してお供えをします。
*子ども達は一生懸命もちを刺していました
地元のおばあちゃん方に指導を受け、
とても楽しく団子作りをしました。
テレビ・新聞・ラジオと様々な報道記者の方も来て、
その名物おじいちゃんと体験参加した幼稚園児を
しきりに写真を撮っていました。
幼稚園児たちはどうやら少し前間で幼稚園で蚕を飼っていたようで、
「繭はこんぐらいの大きさだったよ」と
とても面白そうに団子を作ったり、
作った団子を枝に刺していました。
*繭型団子の木
*天の虫と書いて「蚕」とはなかなか
知らない人とも気軽に話ができるこういった行事は、
コミュニケーションに欠ける現代の社会において
とても大切な役割があるのだと感じました。
まさに田舎の良さが凝縮されているようでした。




