気のせいだろうか。
母は一回り小さくなったように見えた。
それとも私が母を既に「母はかわいそう劇場」の舞台に立たせてるの?
そんなことが一瞬頭をよぎりはしたけど、すぐに話をどう切り出せばいいかのシミュレーションで私の脳内は一杯になった。
「昨日出かけるて、どこに行っとったと?」
「雨がひどなってきたねぇ」
「植えとったなすびがなったよ。持っていくね?」
何事もなかったように振る舞う母。(実際は、「大丈夫なふり」をしていたことがあとからわかったのだけど)
一方の私は、「どうしよう、どうしよう」
結局、どうしようもなくて、間が持たなくて、とりあえず、何も食べてなかったので、冷蔵庫を開け、ご飯を食べさせてもらうことにした。(私、何やってるのー!!)
一番素直になりたい人である母を前にして、「母と仲直りする」という覚悟も揺らいでいた。
「そう言えば、お金も断捨離せんと腐るって。ラジオで言いよった」
母から「お金」という言葉が出たとき、ずっと気になっているのに、これまた言い出せないお金のことがまた頭を占領し始めた。
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