公開して数日後に観てきました。
「四月になれば彼女は」



原作を数年前に読んで凄く印象に残ったフレーズがあり、待望の映像化。

まぁ川村元気さんは「億男」「世界から猫が消えたなら」「百花」と沢山の小説が映画となる実績があり、ご自身は小説家兼プロデューサーだから期待ですよね。



鑑賞した正直な感想…初めから ん?と思ったキャストですね〜。年齢的にもあるけどイメージ的にもちょっと違う感じでした。

初めからストーリーを知ってるからイメージを作り過ぎてるんだよね。悪い見方かなってなりますが、自分の中ではハルさんは宮崎あおいさん。
でも、世界から猫が…で佐藤健さんの元カノ役でしたからモロ被りになるんですよね〜。
ウユニ塩湖、プラハの映像は綺麗でした。カニャークマリは使われませんでしたが、少し前に沸騰ワードで松本まりかさんが行かれてて、映像として見る事が出来たのは嬉しかったです。
映画の2時間位の時間にストーリーをうまく組み立てて完結させるには多少仕方ないことですが、自分の好きなフレーズが少し違うニュアンスだったのも残念でした。
小説のエンディングもちょっと無理な展開な面はありましたが、それを差し引いてもワードチョイス的には小説派かな。
失ったものは取り戻せないけど、2人のあいだに残っていると信じることが出来るもの。そのカケラがまだ拾い集められるなら、過去にとらわれず、新しい未来に歩み出せるんだと思います。

わたしは愛したときに、はじめて愛された。

それはまるで日食のようでした。

「わたしの愛」と「あなたの愛」が等しく重なっていたときは、ほんの一瞬。

避けがたく今日の愛から、明日の愛へと変わっていく。けれども、その一瞬を共有できたふたりだけが、愛が変わっていく事に寄り添っていけるのだとわたしは思う。

さようなら。

いまフジが愛する人がいて、その人がフジのことを愛してくれることを願ってます。

たとえそれが一瞬だとしても、その気持ちを共にしたひとりの人間として。