　ご覧いただき、ありがとうございます。令和６年度となり、このブログも３年目となります。これまで、様々なテーマを設定し、思いつくままに記事を書いてきました。では、今年度はどのような記事を投稿していこうか思案しました。

　６７歳、これまでの人生でやり残したことは何かを思い起こしました。戦争が終わって私たちは生まれ、高度経済成長とともに成長してきました。えり好みをしなければ、誰もが正社員になれ、結婚もできた時代でした。そして、長年の仕事を勤め上げ、年金で生活できる身となりました。これだけを見るとやり残したことは何かと問われても、「満足ですね」と言わざるとえません。

　ところが、社会を見ると不安定な雇用と低賃金での生活を余儀なくされている方々が多くなりました。その中には結婚など夢の話とあきらめている方も多いと思います。さらに高齢者の比率が増し、現役世代の比率が低下しています。これは、現役世代の負担がこれまで以上に重くなっていることを示しています。

　したがって、私がやり残したことは政治参加、つまり参政権の行使だといえます。参政権の行使は、選挙権、被選挙権、請願の３つです。この中で、選挙権はなるべく棄権しないよう心掛けてきました。でも、ほかの２つについてはまったくもって行使してきませんでした。

　私は政治や経済の専門家ではありません。中学３年生の公民の授業すらよくわかっていない程度のものです。でも、思い起こせばバブル崩壊後、非正規雇用制度が導入されました。景気の調整弁です。安い給料でいつでも解雇できるものでした。これが導入されたとき、政治経済の素人の私でも、「これじゃ結婚できない人が増えそうだと直感しました。特に家計の柱を担うことが期待されている男性は・・」と直感しました。

　これだけが要因ではないでしょうが案の定、少子高齢化が進行しました。当然人手不足となります。人手不足となれば需要と供給の関係で給料は上がるはずです。ところが何を思ったか、外国人労働者を大量に受け入れました。安い給料で働いてくれる人たちです。これにより、日本人の給料も安いままで据え置くことができるようになりました。

　これらは政治活動に熱心であった企業経営者にとっては都合がいい制度だと思います。政治と経済は密接に関わっています。多くの国民はまじめにコツコツと働き生活してきましたが、残念ながら政治活動にはあまり熱心ではありませんでした。日本は主権在民の国です。ですから政治の結果は一人一人の有権者の政治活動の結果です。熱心に活動してきた一部の人たちにとって都合の良い国になっています。

　でも、子供たちには有権者ではありません。その子供たちが貧困に苦しみ３食まともに食べられない家庭もあるようです。そのことを思うと、私も有権者の一人として責任を感じます。私利私欲も結構ですが、同時に次世代を担う子供たちのことも考えていく必要があります。

　そこで、６７歳の私がこれまで避けてきた政治活動を行っていきたいと思います。まずは、このブログで日本のあるべき姿を私なりの考えで発信していきたいと思います。政治の素人でも有権者です。有権者一人一人が自分なりの考えを発信し合うことで政治参加の機運を高められればと思っています。

　ということで、今年度は政治と経済をテーマに記事を書いていこうと思います。よろしくお願いします。

　やり残し　それは何かと　問われれば　政治活動　未来を案ず

写真は、大平山から望む筑波山です。

「政治」第1話 時代を振り返る

「政治」第1話　時代を振り返る