人工透析を受けています。
かれこれ10年以上になりますな。
長生きしてほしいと思いますが、
ここにきて、わたしが病気になって、
たくさん心配かけてしまって、
なんて親不孝をしてしまったのか、
母に病気を告げたときが
いちばんつらかったかもしれません。
ときどき電話してきます。
さっきもでした。
今日はどう?調子は?
この前送ったカーディガンどうだった?
上等の柿を貰ったから送るよ。
それからたわいもない話をしました。
わたしは今日EC2クール11日目で
食欲出てきたし、
筋肉痛も治ったし、
無理しなければ快調といったところです。
脱毛したこと、
医療用帽子を被ってること、
先日、ネットスーパーのおじさんが、
わたしの変わり果てた姿を見て
一瞬で場がお葬式みたいになったことなど、
爆笑しながら話したら、
基本、よく笑う母も笑って聞いていました。
「おじさん、部屋間違ったかと思ったんじゃない?」
「さあね(笑)、でも見た目のインパクトすごいみたいよ、がん患者って(笑)。」
「どうして…なってしまったのかなって、考えちゃうよ。」
「それはお母さんもそうじゃない?お互い様だよ。」
「お母さんは…心当たりがあるから。太ってしまったから、それだと思うよ。」
「わたしは…そうだなあ…。でもそこ追求しても今更状況は変わらないよね。」
たわいもない話だったけど、
最後は「どうして?」になってしまう。
親だから仕方がない。
わたしの娘がそうなったとしても、
わたしは同じことを言って、
自分のことのように心を痛めるだろう。
話をしてて、母もわたしも病気なんだー、
と思った瞬間の連続だった。
母は狭くなった血管を広げるため、
今度大きな病院に行くと言っていた。
今までも数回行ったことがあると。
その、血管が細くなる状況、
わたしは元気な時は理解できなかっただろう。
だけど今ならわかってあげられる。
抗がん剤だって、繰り返すと使える血管が減る。
母がずっと前から腕に埋め込んでる器具、
あれのことを「ポート」だと思っていたら、
「シャント」と呼ぶものらしい。
そういった病人ネタを話せるようになったのだ。
母にしてみたらつらいことかもしれない。
だけど、わたしにとっては違う。
今までよりずっと、
母の気持ちに、
寄り添うことができるようになったのだから。
その事実は嬉しいことである。