ザル師匠、初登場してくださいやした。
待ちに待った出番でございやしたぜ。
その日、旦那が帰宅するやいなや、
「あのね、髪はね、毎日しっかり
ゴーシゴシ洗わなダメなんて。
放射線治療 受けてる人は
肌が敏感になっているから、
優しく洗わないかんけど、
そうじゃない人はゴーシゴシ
洗ったほうがいいって!
ニキビとか、感染症とか
なりやすくなっとるけんて!」
「知っとるわ 誰に聞いたの?」
「知り合いのドクター。」
「あ、そう。なんかわたしが
何日も風呂に入りません、とか言ってない?
髪がベタベタです、とかー。」
「言うとらんて!ただ、
『奥さんどんな?』て聞かれたから、
つらいみたいですって言ったらそう言われた。」
ゴーシゴシ洗うという言い方は、
強くこすって洗うという意味ではなく、
きちんと丁寧にするという意味です。
わかってはいることだけど、
脱毛が、いざ始まったとなったとき、
ゴーシゴシは勇気いりますよ。
ま、普通に、心を落ち着かせて、
ザル師匠とともに風呂へ…
あら?…
(´-`)…
師匠なんかすんません……
あんまり抜けません!
シャンプー、コンディショナーが終わり、
マジであんま抜けなかったなーと、
初日はこんなものなのかなーと、
濡れた髪を手櫛で掻き揚げてみたら…
うっわ!
きました、どんどん、ついてくる、
濡れ手に粟ならぬ、
濡れ手に髪!
これよこれ、
これ、きりがないよ、どうする?
きりがないよ?
やめよう…
タオルでまず髪以外を吹き、
髪は押さえるように水分を取り、
鏡の前に立ってみた。
裸眼0.02のわたし。
鏡に映る自分、まるで母?
と思った。
母はわたしと違って
もともと髪が少ない。
骨格似てるのねー(・̮︢⍸・̮︢)
そのあと普通にドライヤー当てて
乾かし終わり、
洗面所のシンクに落ちた髪に
再びギョッとなり…(・̮︢⍸・̮︢)
そそくさと片付けて終わり。
リビングに戻って、
「ねえ、ママ髪の毛減ったでしょ?」
全員「全然。」
マジか。。。
元々、わたし毛量が多いんだった。
年齢的に、一本一本が細くなり、
減ったように見えていたんだが、
めっちゃ髪多い人だった!
忘れてた!
ザル師匠には、これから毎日、
それも結構長いあいだ、
お世話になることでしょう。
次の目標は、
バランスの良い
ベレー帽の被り方の練習だな。