今年の夏、ある貴重な経験ができた。
私は、高校大学とヨットに関わってきた関係で、今でも葉山でヨットに乗ります。
そんなある時、石原慎太郎氏(あえて都知事とは呼ばない)と一緒にヨットに乗る機会をいただきました。
海上で様々なお話をしたが(正確には、聞きっぱなしであった)、どれも非常に衝撃的内容でした。
あんまり話を聞いてばかりだったので、別れの際に、
「人生の説教をしてやったよ」
と言われてしまいましたが・・・
なるほど、これが日本を作った人間なのか、そういう衝撃でした。
都知事としての彼は、多くの人がTVでよく見るそれであるが、
記者のいない海上での等身大の“石原慎太郎氏”は、また違う凄みを持っていました。
「君ら若い世代は知らないだろうが、、、」
3時間程度という短い時間だったが、何度となくこう言われて。
実感としては、「なんのことだ!?」と。
いくつか小出しにしてくれた話はあったものの、結局よくわからないままもやもやだけが残りました。
平成元年生まれの自分、そしてこの世代は生まれながらに世界2位の大国であった日本で、平和に生きてきました。
まだ社会にも出ていない学生だから、世の中の複雑なことは知らないのが至極当然だし、
あまり深いところまで知り過ぎるのもある意味で教育上良くないのかもしれない、とも思いますが。
しかし、時は過ぎてゆく。
最近益々感じるようになったが、この日本を育てた団塊の世代達は、
あと20年もすれば全員いなくなる、ということ。
自分が社会に出て、さあいよいよ自分たちの時代だ、という時にはもうこの人たちはいない。
だが、たしかにこれからの時代を作るのはぼくら平成の世代なのですね。
いくら日本経済が縮小すると言われようとも、この日本で産まれたからには、
多くの人が日本で生きていかなきゃいけないし、そうしたい。
それは漠然とですが、日本が好きだからです。
きっと知らなくていいことなどあるはずがない。
この夏の出来事の後、石原慎太郎氏の著書、『新・堕落論』を読んだ。
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読んでなるほど、自分は何も知らないんだな、、、
そういう哀れみのような、悔しいような気持ちが残った。
ではそれから何が変わったのかというと、あまり変わっていないかもしれません。
しかし少なくとも、知らなきゃいけない、変わらなきゃいけない、
ということは以前よりだいぶわかっている気がします。
そう思いながら、今夜は永田町へ向かいます。
ある方の話を聞きに。
あと20年。
日本の大事な人たちがいなくなる前に、少しでも同じ空気を吸って話をしてみたい、
そんな思いです。