最近、JR駅構内で
役所公司さんのポスターを
よく目にするようになって(あれ、何のポスターだろ)
いつだったか、かなり昔に見た
役所さんの単発ドラマをふと思い出した。
けど、タイトルが分からない・・・


怖いのに愛おしく切ない。
不思議なドラマだった。


記憶してるキーワード

役所公司 寺島しのぶ 死者 結婚 ・・

と検索したらヒットしました!


『幽婚』‥


そうそう!そう!と、何やら色々な賞に輝いているらしいから
DVDレンタルしよ~と思ったのにあせる
ありません。



結婚の契りを結んだまま死んでしまった時
生前の婚約者と祝言をあげて添い寝をして送り出す‥

そんな風習が残る、四国の小さな村へ
婚約者に逃げ出された一人の女性(寺島しのぶ)の遺体を
霊柩車で搬送するドライバー(役所公司)

搬送中、彼女の婚約者が逃げ出したのは
幽婚が怖かったからと悟った時には
時、すでに遅し‥

ただのドライバーだったのに
逃げた婚約者の代わりに
死者と祝言を挙げ、一晩添い寝をしなければならない。


゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚


覚えているのは、おおまかなあらすじだけ。

そしてストーリーは現実離れしているのだけど

怖がってばかりいた彼が
死者に想いを募らせていったのは何故だったんだっけ?

終盤、自分がホロホロと泣けて泣けて仕方なかったのは
何故だったんだっけ…?

説得力のある脚本と演出と役者の演技。
それを確かめるために、再度見たかったのになぁ・・・


搬送する旅の途中
棺に向かって話しかけるドライバー

山奥の田舎道の真中で
健気に咲いてる一輪の花をよけながら運転する彼。

祝言のあとで、夢か幻か
山奥の滝つぼの中で愛し合う二人。

現実の世界に戻った彼は

「短い夫婦だったねぇ」

そう彼女に優しくささやいて
愛おしそうに添い寝する。

霊柩車は霊魂が着いてこないように
往路と復路を別の道にするのが普通なのに
彼はあえて同じ道を帰る。

「ついて来るならおいで」

と振り返りながら。


あぁ…やっぱりもう一度見たい。